名古屋風間監督が流れを変える大胆采配「いつものジョーではなかった」ジョー「普通のこと」

風間監督の大胆采配が試合の流れを変えた

[5.4 J1第10節 湘南1-1名古屋 BMWス]

　1点ビハインドの後半11分、名古屋グランパスの風間八宏監督は今季ここまでリーグ戦全試合フル出場のFWジョーを下げる作戦に出た。湘南の選手も驚いたと話した交代劇だった。

　しかしこの風間采配は見事に的中することになる。交代で入ったMFガブリエル・シャビエルが湘南の守備網を翻ろう。チャンスを量産すると、後半20分にFKを蹴ってMFジョアン・シミッチの同点弾をアシスト。試合をひっくり返すことは出来なかったが、さらに交代で入ったFW赤崎秀平がポスト直撃のシュートを放つなど、風間采配が試合の流れを引き寄せた。

　試合後の監督会見でも真っ先にジョーの交代についての質問が飛んだ。風間監督は「ジョーは疲れていたのか分かりませんけど、流れの中に入ってこれなかった。いつものジョーではなかった。そこでシャビエルを入れてしっかりとリズムを作りたかった」と理由を説明。「良ければそのままやってもらうし、悪ければ次の選手がやるということ」と、昨季得点王でも特別扱いがないことを強調した。

　ジョー本人も「監督の目から交代が必要と見られたわけで、普通のことだと思う」としっかりと状況を受け止める。自身のプレーについては「もっといいパフォーマンスを見せたかった」と話したものの、「監督の選択肢に従ってチームが同点ゴールを挙げることができた。シュートがポストに当たる2シーンがあり、自分たちが勝ってもおかしくない試合だったが、その中で悪い結果ではない。勝ち点1を持って帰ることが出来たのは嬉しいこと」とチームが残した結果を評価していた。

(取材・文　児玉幸洋)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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