最終節のブーイングは「去り際かなと…」酒井高徳を直撃、日本復帰の可能性は?
ゲキサカ / 2019年6月6日 23時13分
昨年のロシアW杯後に「次のW杯は目指さない」と日本代表からの引退を表明したDF酒井高徳(ハンブルガーSV)は2018-19シーズン、自身としてもクラブとしても初めてとなるブンデスリーガ2部を戦った。しかし、目標である1年での1部復帰を果たせず、最終節では後半38分から途中出場した酒井にスタンドからブーイングと指笛が飛ぶという“事件”も起きた。ハンブルガーSVとの契約をあと1年残す中、日本復帰も噂される28歳のサイドバックを直撃した。
最終節のブーイングは
「ショックだったし、悲しかった」
―残念ながら1年での1部復帰を果たせませんでしたが、1部と2部の違いにも苦しんだシーズンだったのではないでしょうか。
「かなり違うなという印象でしたね。1部は大人のサッカーといいますか、攻守において戦術的に熟練された試合が多いのですが、2部は立ち上がりから勝負をかけて体力が持つところまでいって、それがうまくいけば勝てるし、うまくいかなかったら負ける。そういう戦いが多かったですね。シーズンの前半戦は引いてくる相手が多かったのですが、後半戦になると、相手は前半の20分、30分に全力でプレッシャーをかけてきて、こちらのミスを誘って1点取れればという考え方をしてくるチームが増えました。前半に勝負をかけるぐらいの勢いで、いわば捨て身の部分もあって、そのためには精度も問わないという。本当に肉弾戦でしたね」
―そういうリーグの中でハンブルガーSVのサッカーはある意味、異質な存在だったのでしょうか。
「そうですね。あそこまでボールを回してポゼッションしてというのは2部では異質だったかもしれません。1部のサッカーを知っているからこそ、それを2部でも体現しようというのがあって、前半戦は相手が引いてくることが多かったので僕らのやりたいサッカーができていましたが、後半戦になって相手が立ち上がりから勢いよく出てきたときに、僕らのもろさが出てしまったのかなと思います」
―後半戦になって相手の戦い方が変わってきたときにチームとしてうまく対応できなかったということでしょうか。
「前半戦は相手が引いて受け身の状態だったので、ある意味、2部らしさが出ていなかったんだと思います。それが後半戦になって、相手が2部特有の試合の持っていき方をしてきたときに自分たちがそれになかなか対応できなかった。いろんな要素がありますが、自分たちが“変化”できなかったことが響いたのかなと思います」
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