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昌子源が振り返る激動の1年「あの経験があったから、って言えるように」

ゲキサカ / 2019年7月4日 20時12分

インタビューに答えるDF昌子源(トゥールーズ)

 何で追いつけんのやろ——。あれから1年、ロストフ・ナ・ドヌで突きつけられた現実は、いまも乗り越えられてはいない。それどころか、あれほどの悔しさはこの先も晴れることがないとさえ思っている。しかし、さらなる成長を求めて欧州サッカー界に身を投じた27歳は紛れもなく前へと進んでいる。再び、あの場所に立つために。

 W杯初出場とともに始まった日本代表DF昌子源の2018-19シーズンは激動の連続だった。常勝軍団の鹿島アントラーズを積年の悲願だったACL初制覇に導き、ビッグタイトルを置き土産にフランスのトゥールーズへと移籍。半年間で20試合の試合経験を積むなど、すでに絶対的な地位を築いている。そんな昌子はいま何を思うのか。その内心に迫った。

―冬にトゥールーズに行って、最初の2試合はスタンドから見て、そのあとは公式戦20試合フル出場という半年間でした。過去の欧州移籍でも例がないような順応ぶりだったと思います。
「僕も(他の人が)どれくらいか(出ていたか)はちょっと分からないですけど、自分自身としては怪我なくできたのが一番よかったかなと思いますし、監督やチームメートに一番言われたのは、最低でも1年くらいは居たかのように入ってくれたっていうのは、自分はうれしかったですね。途中から入った身なので、自分自身は意識はしていましたけど、チームメートがそう言ってくれたのはいいチーム、いい監督、自分もいい入りができたんじゃないかと思います」

―とりわけセンターバックが1年いたかのように振る舞うことはすごく難しいことだと思います。
「言葉がわからないからどうこうというのでは一生馴染めないなと思っていたので、言葉が分からないなりに。アフリカの人がすごいダンスするので『来いよ!』って言われて『いやいやいや』って言うんじゃなくて、『来いよ!』って言われたら『オッケーイ!』みたいな感じで行ったら『お前、いいねー』ってなったりとかましたね。僕も初日にダンス誘われてみんなでやったりしてましたからね。そんなんしてたら自然とすごいウェルカムな雰囲気を作ってもらえましたし、そういうのもあってすぐに『ゲン!』って名前を覚えてもらって、呼んでくれたりとか、そういうところがすごいよかったですね」

―ダンスってどんな感じなんですか?(笑)
「なんかね、普通にロッカーの真ん中で音楽を流していて、アフリカ系の選手が何人か踊っていて『一緒に踊ろうぜ』って言うから『いいよ!』って言って、なんかもう、そいつらが踊っている踊りをただ真似していただけですね。それしとったら『いいね!』みたいになって、『お前、スゲェぞ!』みたいな(笑)。普通はそう来れないというか、日本人にはシャイなイメージを持っていたみたいで、『お前結構イケるな!』って感じでしたね」

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