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夏休みに異例の10連休。初の試み経て、より意欲を持って取り組む流経大柏が日本一へ

ゲキサカ / 2019年9月18日 20時40分

選手権で日本一を狙う流通経済大柏高イレブン

 全国高校サッカー選手権で2年連続準優勝の名門、流通経済大柏高(千葉)は今年、例年と違う夏を過ごした。本田裕一郎監督の発案でAチームの選手たちも含めて8月1日から10連休。指揮官の「サッカーしか今までやってこなかったから、違うものを見てこい。違う領域から違うものを持って来い」という指示で選手、コーチングスタッフもサッカーと離れた日々を過ごしたという。

 これまでも1年生には10連休が与えられていたというが、プレミアリーグ再開、そして選手権日本一を目指すAチームの選手に対しては“異例”の夏休み。今年はインターハイ出場を逃し、連日の2部練習を覚悟していた選手たちは驚きながらも、貴重な休みからプラスアルファを得てトレーニングを再開している。

 寮生のMF八木滉史主将(3年)は、普段することのできない家族旅行も経験。「サッカーを忘れろ」という指示通り、インターハイなどの動画を少し見た時間を除くと、ほとんどサッカーを考えない日々を過ごしたという。また、プレミアリーグEASTで連発中のエースFW森山一斗(2年)も、大阪への帰省中は軽くランニングしただけでボールには触れず。「身体の疲労感がなくなったり、気持ちの部分が切り替えられた」と話す。

 流経大柏は時に3時間、4時間にも渡る技術トレーニング。身体に染み込ませるまで、あるいは納得の行くプレーが表現されるまで徹底的に行われてきた。だが、現在は1時間半、2時間の集中したトレーニングへ移行。10日間の休みでサッカーに飢えて流経大柏のグラウンドに戻ってきた選手たちは、エネルギーを持って練習に取り組んでいる。

 また、八木は「量でごまかさないで、質をやるというところがあるので、常に高い要求をし続けられるようになったかなと思いますね」と効果を口にした。トレーニング時間が短くなった分、選手たちは1本1本に集中し、こだわってプレー。また、八木が「自分の足りないところを見つめ返すことができるのは良いところだと思います」と語ったように、各選手は自主トレーングの時間を増加して課題克服に務めることができている。

 休み明けに連日練習試合を入れてコンディションを上げたチームは、8月25日に行われたプレミアリーグEASTのアウェー・尚志高戦を1-1ドロー。9月1日の磐田U-18戦はFW櫻井俊英(3年)の決勝点によって3-2で逆転勝ちした(9月14日の清水ユース戦も2-1で勝利)。

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