『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:帰還(前橋育英高・徳永涼)
ゲキサカ / 2022年7月7日 20時0分
東京のユースサッカーの魅力、注目ポイントや国内外サッカーのトピックなどを紹介するコラム、「SEVENDAYS FOOTBALLDAY」
輝く太陽のエンブレムが縫い込まれたウェアに袖を通し、素晴らしい仲間とともに過ごした時間の思い出は、今でもかけがえのないものとして、自分の心の中の大きな位置を占めている。だからこそ、この瞬間が実現することを、何よりも強く待ち望んできたのだ。
「6年間やってきたグラウンドですし、スタッフの人も全員顔を知っていて、自分はここで育ったのでしっかり感謝の気持ちを持って、成長した姿を見せられるようにと挑みました。素直に『凄く楽しみだな』という気持ちと、『絶対に勝ってやろう』という気持ちがありましたね」。
小学校4年生から6年間に渡って通い続けた、大切なグラウンドでの“再会”。上州のタイガー軍団・前橋育英高のキャプテン、MF徳永涼(3年)にとってこの日の一戦は、高校に入学した時から目標として心に決めていた、日立台へと“帰還”する90分間だった。
徳永がサッカーを始めたのは、松戸のトリプレッタサッカークラブ。すぐさまこの競技の虜になったが、父親の影響で見に行った試合で、あるチームのプレーに少年の目は釘付けになる。
「小さい頃から父親に連れられて、全少(全日本少年サッカー大会)を静岡に見に行ったりしていたんですけど、レイソルのU-12の試合を見た時に『ああ、ここでやりたいな』という憧れを抱いたんです。だから、突発的に入りたいと思ったわけじゃなくて、小学校低学年の時から『レイソルに入る』ことを目標にずっとやっている感じでした」
黄色いユニフォームを纏って、楽しそうにサッカーをする“お兄さん”たちの姿がキラキラと輝いて見えた。とりわけ覚えているのは、自らが小学校2年生の時のU-12のチームだ。「ちょうど森海渡選手(柏レイソル)や山下雄大選手(早稲田大)が全少の決勝で負けた代をよく見ていて、凄くサッカーも面白いですし、ちゃんと繋いで、しっかり強くて、そういうスタイルを見て憧れがありましたね」。
当時の徳永にとっては、『レイソルでプレーしたい』ということは、すなわち『レイソルU-12でプレーしたい』という想いと同義。自分のチームでひたすら実力を磨き、その時を待ち続ける。そして、U-12に加入するための最初の関門となる小学校3年生の終わりに開催されたセレクションを受け、見事に合格。自らの力で“憧れ”の実現を引き寄せた。
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