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【単独インタビュー】中山雄太が“準備”と“メンタル”にこだわり抜く理由「僕が正しいというわけではなく、僕のやり方が僕に一番合っている」

ゲキサカ / 2022年7月14日 7時10分

——指導者から「あまり考えすぎるとうまくいかないぞ」といったことを言われることもあると思いますし、中山選手自身もかつては頭がパンクするような経験もあったという話でした。しかし、それでも考え続けることによって壁を乗り越えられてきた側面もきっとあると思います。考え続けることを自身に求めてきたきっかけなどはありますか。
「まず根本として、僕自身は別に上手い選手じゃないので。ただ、じゃあそこからどう上手くなるかというところです。やっぱり上手くなりたいし、相手チームに勝ちたいですし、ライバルにも勝ちたい。じゃあそこでどうするかというと、結局『どうするかを考える』しかない。だから考える習慣がたくさんあったのかなと思います。代表に行ってもそうですし、ブラジル戦でもそうでしたけど、自分より上手い相手に出会うことが僕はやっぱり好きなんですよね。その選手にどうやって勝てばいいんだろうと考える状況に必然的になるので。だから最初はもしかしたら『考えざるを得ない』『考えなければいけない』という状況だったかもしれないですけど、いまはもう『考えようとして考えている』感覚になっています。そしてそれがどんどん無意識化されていくというのがあるので、指導者の方々が『考えすぎるな』というのはたぶん最初の段階で、それがだんだん習慣化されれば無意識にできることになっていって、考えることがストレスでなくなってくると思います。いまそう思えるのは、やっぱり僕の中の経験がそうさせているのかなと思います」

——とても参考になる話なので、もう少し踏み込ませてください。たとえば先日のブラジル戦ではラフィーニャと対峙していましたが、その時はどのように事前の準備をしていましたか。自身にとっての新たな挑戦という点についても聞きたいです。
「まずあの試合は左サイドバックでしたが、チームでは3バックの真ん中をやっていたので、サイドバックをやるにあたって『いまの自分が持っている力』のベストをその状況で出すことを考えていました。たとえば相手との距離というポイントがあるんですけど、逃げようと思えばどんどん遠くすることもできるんですが、あの状況で自分が持っている間合いでまず勝負しようと。そのチャレンジをした結果、試合後にはもっともっと間合いを詰めたりしなきゃいけないなっていうところもありました。やられたシーンでもそうですし、やられなくて僕が勝ったように見えているシーンでも相手のミスによるものがありましたし、それはその状況で自分が持っているベストなものを出したがゆえ、『でもこのままじゃいけないな』と次に必要なものを見いだせた。じゃあ次は今日見つかった課題に対して、どう力を得ていくのかというのをまたさらに考えるというのが一連の流れかなと思います」

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