[SBSカップ]急遽参戦のU-20関東大学選抜が初優勝。U-18日本代表をPK戦で下し、3戦全勝
ゲキサカ / 2023年8月21日 20時36分
前線で3本、4本と連続で浮き球に競り勝ってチャンスメーク。24分には神田奏のヘッドから右サイドを塩貝が抜け出し、ループシュートを放つ。これは大学選抜右SB池谷のゴールカバーに阻まれたものの、U-18代表は31分に2-2とした。GK中村のゴールキックを神田奏が頭でそらし、再び塩貝が抜け出す。大学選抜DFがタックルに行ったが、粘ってキープした塩貝が右足でゴールを破った。
失点した大学選抜は直後にMF堤陽輝(東海大2年)とDF平川周汰(東京国際大2年)を同時投入。ここで勢いを持続できなかったU-18代表に対し、大学選抜はセカンドボールを回収し続け、相手を押し込んだ。そして、セットプレーなどから決定的なチャンス。だが、U-18代表も大関の身体を張ったクリアなどで次の1点を許さない。大学選抜は40+3分、井野の右足ミドルが左ポストを直撃。U-18代表も直後に梅木のラストパスに神田奏が反応するが合わせることができない。2-2で前後半を終了。この瞬間、U-18代表の優勝の可能性は消滅した。
大学選抜にとっては、勝てば、続く静岡ユース対U-18韓国代表戦を待たずして優勝の決まるPK戦。第1節・静岡ユースとのPK戦で1本を止め、この試合でも後半にPKを止めているGKデューフが再び魅せる。後攻・U-18代表の2人目、梅木のシュートを右手でストップ。大学選抜は前澤、井野、畑野、池谷が決めると、最後は堤が右足シュートで左隅を破り、優勝を喜んだ。
U-18代表は2位で大会を終了。船越監督は「2点差追いついて、『良く頑張った』というつもりは毛頭ありません。この大会に参加して悔しい思いばかりですけれども、我々の基準がどこなのか、選手が改めて分かってくれたのかなと思います。ワールドカップで通用する選手、チームになるためには何をしなければいけないのか明確になったということが成果だったかなと思います」と語った。2年後のU-20ワールドカップで輝くために、一人ひとりが自覚を持って、成長する。
大学選抜は1、2歳年下相手の大会で優勝。大会MVPに選出された松永は「PKという形だったんですけれども、勝ちで終われたのは良い経験だった」と語り、佐藤監督は「(U-18日本代表戦は後半に)PKもありましたし、本来ならば2-3で負けていたかなと。まだまだ力不足だなと思います」とより成長することを求めていた。
昨年のワールドカップ日本代表メンバーはMF三笘薫(現ブライトン)ら9人が大卒。佐藤監督は「みんなデンソー(カップ)とか選抜に選ばれて鍛えられて羽ばたいて行ったと思う。きょうの選手も何とか追いかけて頂いて、もっともっと強くしますので、大きく書いて頂きたいなと思います」と微笑んだ。かつて、MF遠藤航(現リバプール、11年大会)やMF堂安律(現フライブルク、15年大会)、DF板倉滉(現ボルシアMG、15年大会)らも経験している伝統のSBSカップ。大学選抜も出場した23年大会をきっかけに日本代表や世界で輝く選手が現れるか、注目だ。
(取材・文 吉田太郎)
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