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C大阪ルーキーDF奥田勇斗がJ1デビュー!「焦らずにプレーすれば通用する」J屈指の毎熊・登里SBコンビに食い込む

ゲキサカ / 2024年3月3日 11時15分

DF奥田勇斗

[3.2 J1第2節 鹿島 1-1 C大阪 カシマ]

 桃山学院大から加わった大卒ルーキーのJ1デビューは緊迫した展開で訪れた。セレッソ大阪1-0で迎えた後半31分、4-3-3から5-4-1へのシステム変更と同時にDF奥田勇斗が左ウイングバックで途中出場。相手がパワフルな攻撃を繰り出していた中、開幕2試合目にしてJ1リーグ戦のピッチに立った。

 G大阪ユース時代にG大阪U-23の一員としてJ3リーグ8試合の出場経験を持ち、昨季のルヴァン杯FC東京戦で特別指定選手としてC大阪デビューを果たした奥田だが、J1リーグ戦の出場はこれが初めて。それでも「ああいう1-0のすごく厳しい状況で投入されることが今までなかったけど、特に焦ることはなく、自分のやるべきことをしっかりしようと入った」と冷静だった。

 任された役割は持ち前の攻撃力を意識しつつも、まずは5バックで構える守備を徹底すること。相手がハイボールを主体に攻撃を組み立てている時間が続いていたこともあり、「すぐ横の(舩木)翔くんが競って自分がカバーしたり、ヤマさん(山下達也)とか(西尾)隆矢がクリアしたボールのセカンドを拾うことを意識した」と具体的なイメージを持っていた。

 ところが投入後は5バック布陣で後ろに重くなったことで、チーム全体で攻撃に出られる機会は少なかった。その結果、なんとか終盤まで持ち堪えた守備陣も後半40分にセットプレーから失点。1-1でタイムアップを迎え、開幕節のFC東京戦(△2-2)に続いて勝ち点1にとどまった。奥田自身は「落ち着いてプレーできた」と手応えもあったようだが、同点後のプレーに悔いを残していた。

「最後に自分が上がっていってクロスを上げるシーンがあったけど、あそこでGKに向かっていくボールを上げていければもうちょっとチャンスになったと思う。ああいう途中の厳しい状況での投入も増えていくと思うので、クロスの質は勝負の分け目になると思う。そこは日頃から意識して過ごしたい」(奥田)

 今季のC大阪は新加入の左SB登里享平が中央に絞ってビルドアップに加わったり、桃山学院大の先輩にあたる右SBのDF毎熊晟矢がまるで司令塔のように高い位置で攻撃に厚みを加えたりと、両SBが絶対的なキーマンとなっている。一方、そこに割って入りたい奥田にとっては難しい競争を迫られている格好だ。

 それでも食い込むために気後れはない。「自分は両SBできるし、右と左で役割は違うけど、セレッソのサッカースタイルにおいてはSBがすごく重要なポジション。常に頭をクリーンにプレーすることを心がけている」。そんな奮闘の先に迎えたJ1デビュー戦では「自分が入ってプレーした時に、もっとプレスが速いとかあるかなと思ったけど、意外と落ち着いてプレーすれば周りが見えることを発見できた。焦らずにプレーすれば通用するという手応えがあった」と前向きな感触も手にしていた。

 またこの日は同じ関西学生リーグでプレーしていた関西学院大出身ルーキーDF濃野公人とマッチアップし、2戦先発を続ける同期から「大学の時はお互い右SBだったのであまり対峙することはなかったけど、試合中も試合後も少し話して負けていられないと思った」と刺激も受けた様子。J1デビューはあくまでも出発点。「いまの課題は最後の質。生き残るため、ベンチに入って出場するためにはそこを磨かないといけない。これから頑張っていきたい」と成長を追い求めつつ、次の出番を狙う。

(取材・文 竹内達也)
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