近江DF中川郁人「もっと出していきたい」。“格好良かった”先輩たちプラス自分たちの色を
ゲキサカ / 2024年3月14日 0時51分
[3.13 サニックス杯予選リーグ 近江高 2-3 大津高グローバルアリーナ]
「自分たちの弱さが出た試合でした。1個決められた時に連続失点だったり、後半立ち上がり決めて、行くぞっていう時にまた失点してしまう」
近江高DF中川郁人(2年=プルミエール徳島出身)は、課題の出た一戦を悔しがっていた。選手権準優勝校の新チームにとって、力試しの機会となっているサニックス杯国際ユースサッカー大会2024(福岡)。だが、けが人が多く、大津高(熊本)との初戦で先発の2年生は、選手権で活躍したGK山崎晃輝とDF高本翼、そして中川の3人だけだった。
中川が「やれたところはグループで崩すところであったり、そういうところはできたと思います」と語ったように、MF中江大我(1年)を軸にボールを運ぶ部分や崩しでプレミアリーグ勢の強豪・大津と渡り合っていた。
そして、MF松山大納(1年)とMF福本怜功(2年)がゴール。手応えを得た部分があったが、連続失点や勝負どころの失点によって結果は敗戦。それだけに、中川は「苦しい状況で流れを変えられるようにしたかったです」と唇を噛んでいた。
昨年、2位に食い込んだプリンスリーグ関西1部開幕まであと半月ほど。中川は、昨年の全国大会上位の高体連やJリーグクラブユース、そして海外クラブとの戦う貴重な機会で、「このプレミア(リーグ勢)とか多くいる中で、守備のところだったり、そういう良いプレーをどんどん盗んでいきたいです」と意気込む。
今冬の選手権で、先輩たちは過去最高成績の2回戦を大きく塗り替えて準優勝。中川は「一人ひとりが、責任とか自覚を持ってやるべきことを全員がやって。そういうところが格好良かったです」と振り返る。
そして、「先輩たち方プラス、自分たちの色っていうのをもっと出していきたいです」とコメント。この日1得点の松山も「まだ全然自分のプレーとか出してない人がいるので、中川君が言ってたような色を出したら、もっといいチームになるのかなと思います」と語った。
現在、3バックの左を務める中川は、前主将で日本高校選抜候補のDF金山耀太(3年、関西学院大進学予定)のポジションを引き継いでいる。最終ラインからドリブルで運ぶことや身体の強さとスピードを活かした守備を武器とするDFは、「まだチームの主力になるっていう選手があんまり出てきてない中で、自分がそうなっていきたいです」。自分自身を含めて一人ひとりがより色を出して一戦必勝。先輩たちが育んできてくれた力を、自分たちがこの一年でまた積み上げる。
(取材・文 吉田太郎)
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