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ポジティブに受け入れたボランチへのコンバート。鳥栖U-18FW山崎遥稀が新たな役割に挑戦する理由

ゲキサカ / 2024年3月15日 20時2分

サガン鳥栖U-18の新ボランチ候補、FW山崎遥稀(2年=サガン鳥栖U-15出身)

[3.14 サニックス杯 鳥栖U-18 0-1 飯塚高 グローバルアリーナ]

 新しいポジションへと取り組むことに、躊躇なんてあるはずがない。今までだって、チームの勝利のためには、自分自身の成長のためには、何よりも任された役割や寄せられた期待にきっちりと応えることが、そこに繋がると信じてプレーしてきたのだから。

「守備のところで結構前からプレスを掛けられたり、前で潰せたり、そういうところは自分の強みかなと思っています。今日の出来はこれまでで一番良かったかなと思うので、ボランチもしっくり来始めていますね」。

 プレミアリーグでの復権を期すサガン鳥栖U-18(佐賀)のナンバー6。中盤の中央で好パフォーマンスを続けているFW山崎遥稀(2年=サガン鳥栖U-15出身)は、着々とボランチとしての新境地を開拓しつつある。


「『どのくらいできるのかな』と思って見ているんですけど、今日も普通にやっていましたよね」。チームを率いる田中智宗監督は、6番を背負った中盤の選手をそう評価する。『サニックス杯国際ユースサッカー大会2024(福岡)』の2日目。飯塚高(福岡)と対峙した鳥栖U-18のボランチには、昨シーズンまで主にストライカーポジションを務めていた山崎が入っていた。

 まだ新たなポジションにトライし始めてからは1か月ぐらい。「攻撃ではとにかくテンポを出すことを意識してやっていて、守備では自分もチームメイトもスライドをどれだけ速くできるかということを意識してやっています」とは本人だが、とても“新米ボランチ”とは思えないようなクオリティを発揮しつつ、チームを中盤の位置から引き締めていく。

「技術がない子ではないので、テンポを出せるようにしたり、ボールを持ってからのスピードを上げる方にちょっとシフトチェンジしてあげながら、彼の良さを出せるようにというところでやっています」と起用の理由を語るのは田中監督。確かにビルドアップにも積極的に関わりながら、対面の選手がボールを持った時には、素早く寄せて相手のプレーを制限するシーンも多々。ピッチの中で効果的に立ち回る。

 この日は前半の40分間だけの出場となったものの、自身も手応えは上々。攻守に継続して強度を出し続けられるスタイルは、もう本職のそれ。オプションにとどまらない山崎のボランチ起用が、現実味を帯びてきている。


 2年前のプレミアリーグ日本一から一転、昨シーズンの鳥栖U-18は残留争いに巻き込まれ、降格の危機と隣り合わせのシビアな戦いを強いられた。そんな勝ち点を落とすことの許されないリーグ終盤戦。田中監督は新たに採用した3バックの中央に、山崎を送り込む。

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