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【単独インタビュー】日本代表主将MF遠藤航はいかにしてリバプールに適応したのか「自分自身に言い聞かせていたのは…」

ゲキサカ / 2024年7月5日 7時0分

——また自身で進学という道を選んだ経験を持つ一方、いまは海外の複数の国で子育てをしている立場とあり、海外留学という点では親の目線も持っているのではないかと思います。
「まず親目線としてはサポート体制がしっかりしていないといけないなと思いますよね。行っておしまい、連れて行っておしまいみたいな感じになってしまうと、海外の環境に適応するのはすごく難しいと思いますし、そのサポートまでできればという思いはあります。また自分自身が海外に行って感じるのは、環境面で適応するのにはやはり時間がかかるということです。それは自分の子どもを見ていても思います。ドイツに行って1、2年間は子どもたちも慣れるのが大変だったので。イギリスに行ってからも、長男は語学がだいぶできるようになって英語で生活するのに慣れているのですんなり学校に適応できたんですけど、下の子は新しい環境に慣れるのに時間がかかっていたので、そういうのも見ていると、それって高校・大学の年代の人も同じかなと思いますし、できる限りのサポートをしたいなという思いがあります」

——ここからはサッカーを通じて海外挑戦をした遠藤選手自身のキャリアについて聞いていきたいのですが、これまでベルギー、ドイツ、イングランドでプレーしてきて、それぞれのリーグに適応してきたことと思います。2021年のインタビューでは、ブンデスリーガでデュエル王と称されるに至った適応力の要因として「いかに自分を客観視できるかが大事」と話していました。ただ、さすがにリバプールでの適応はさらにハイレベルなものが必要だったと思います。
「リバプールではシュツットガルトの時と違い、最初からELやカップ戦にはコンスタントに出させてもらっていたので、リバプールに関して言えばもう自信を持って挑んだのが全てだと思いますね。ビッグクラブに行ったことで、周りはそんなに自分のことを期待していなかったというか、『遠藤って誰だよ』みたいなところから始まっていたと思うんですが、自分自身に言い聞かせていたのは、『いまリバプールにいるということイコール、自分はリバプールでプレーするに値する選手なんだ』ということですね。ある意味、そこは日本人らしくないというか、自信を持って『自分はここにいるべくしているんだ』と思ってやっていましたし、それがよかったんだと思いますね。変に謙虚に『自分はこれから適応しなきゃ……』と思いすぎていたら、もしかしたら今の適応はないかもしれない。ここはおっしゃるように次のレベルだったというか、トップトップのクラブに移籍した時に考えるべきことは、とにかく『自分はここに値する』と考えることだと思いますね。なかなか日本人では今まで例がなかったからこそ、いい意味で自分を日本人と思わず、自信を持って挑んでいた感じです」

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