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【単独インタビュー】日本代表主将MF遠藤航はいかにしてリバプールに適応したのか「自分自身に言い聞かせていたのは…」

ゲキサカ / 2024年7月5日 7時0分

——まさに、その時代の世界最高峰とされるリーグのトップクラブで先発で試合に出続けるという経験をした日本人選手はほとんどおらず、むしろ出場機会に苦しんでいる印象がありました。そうした環境で遠藤選手は徐々に自然と馴染んでいった印象がありますが、どのような感覚で適応していったんでしょうか。
「今までもそうでしたけど、感覚的には『一回信頼を掴んでしまえば自分は試合に出続けられる』という自信はありますね。あとはそこまでの過程でどれくらい時間がかかるかという感じで。シュツットガルトでは最初の数か月は試合に出られなかったけど、それは監督も僕のことを知らなかったので、そこからの時間は結構長くかかりましたけど、スタメンを取ってからはずっと試合に出られました。だからリバプールのほうが入りは良かったですよ。(監督のユルゲン・)クロップが自分のことを知ってくれているし、しっかり試合に使ってくれたので、コンディション的にも落ちなかった。もちろん6番(守備的MF)がそれほど多くなかったのも(出場機会の)要因としてはあったと思いますけど、監督が自分のことを評価してくれて、自分がその期待に応えられたからこそ最後まで使ってくれたんだと思います」

——さきほどの対談でも話していましたが、ターニングポイントは12月の連戦だったと思います。
「ずっと6番で出ていたマック・アリスターがケガをしたことで、『じゃあ他に誰が出るの?』という話になっていて、いろいろな選手を試してはいましたけど、『自分のパフォーマンスが上がることがチームにとって一番プラスだな』というのは、それこそ客観視して思っていました。そこはもう自信を持って挑むだけだったというか、失うものはなかったので、人生を賭けて、『ここで俺がダメだったらチームもダメだろうな』というくらいの勢いでやっていました」

——ただそこにはもう一つ続きがあると思っていまして、今年1月のアジア杯直前にマック・アリスターが復帰したことで「バトンタッチできた」という話をしていましたよね。そうなるとアジア杯期間中に再びポジションを奪い返される可能性もあると思いますが、アジア杯を終えてリバプールに戻ってからは、さらに盤石な立場になって試合に出続けていたのが印象的でした。
「そこはまず監督が自分に期待してくれていて、その期待に応えられたのが全てだと思います。僕は『アジア杯期間中にスタメンを取られたらどうしよう』というのは全く思っていなかったし、マック・アリスターが自分の代わりに出ても高いパフォーマンスを出せるということはリスペクトしていますけど、彼の最大の特長を活かすには自分がアンカーにいて、彼が一つ前にいたほうがいいなというのは僕も分かっているし、彼もそう思っていただろうし、監督もそう思っていただろうなと。そこには自信があったし、今のリバプールには自分が必要だと思っていたし、自分が活躍しないとチームも優勝争いができないと思っていました。それをとにかくこなしていたという感じでしたね」

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