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安定感ピカイチ、静岡学園CB岩田琉唯が「びっくりしました」の静岡MVP。選手権では注目FWのプレスを剥がし、封じ込む

ゲキサカ / 2024年11月16日 23時18分

静岡学園高CB岩田琉唯(3年=1FC川越水上公園出身)が静岡県予選のMVPに輝いた

[11.16 選手権静岡県予選決勝 静岡学園高 2-0 浜松開誠館高 エコパ]

 場内アナウンスとともに、自身の名が最高殊勲選手として大型スクリーンに掲示されると、「びっくりしました。やっぱ去年は(現東京Vの中村)圭佑君っていう絶対的な存在がいたんで、『今年は誰だろうな』っていうのは思ってたんですけど、まさか自分が……」。ゲーム主将のCB岩田琉唯(3年=1FC川越水上公園出身)は驚いていたが、MVPに相応しいプレーを決勝でも見せた。

 前からのディフェンスが効果を発揮し、前半は敵陣に押し込む時間が長かった。その中で浜松開誠館高の速攻やセットプレーに対応。4バックの誰かにミスが出ても「全員がカバーに回るっていう意識を持ってるんで、そこは1人が崩れても他の3人が崩れなければやられないというので、そこは練習から意識しています」。ピンチになりかけても一人でボールを取り切ってしまう岩田の安心感は絶大。また、落ち着いたビルドアップやサイドを変えるパス、1タッチのグラウンダーパスで決定機を作り出すなど攻撃面も光っていた。

 DF野田裕人主将(3年)の怪我が続く中、チームリーダーとしても重要な役割を担ってきた。「野田とかとは違って、自分は凄い声を出してチーム鼓舞するっていうよりかは、冷静に相手とか味方を見てしっかり励ましたり、声というよりかは、プレーで引っ張っていくことを意識しています」。今年は突き抜けた存在がいないと言われる中、全員が意識高く、一体感のあるチームに変え、県3冠を達成した。

 その岩田について、川口修監督は「この選手権だけじゃないけど、チームを引っ張ってきて、1番フォーパフォーマンスを常に出してるのはやっぱ彼。今日も足怪我して、ちょっと今週ほぼ練習やってないんですけど、でも結局彼が1試合通して失点ゼロに抑えてっていう、やっぱり安定したパフォーマンスは彼が1番」と信頼を寄せる。

 先輩のMF古川陽介(現グールニク・ザブジェ)やGK中村圭佑に続く静岡MVP。選手権では注目される中でのプレーになりそうだが、本人は「静学の中心でやってるっていうことは全国大会でも見られますし、そこでできなかったら意味ないので、全国でも県大会でやった以上のプレーをしっかり出せるように頑張りたいです」と意気込んだ。

 岩田は選手権で対戦したい相手として、日章学園高(宮崎)のU-19日本代表FW高岡伶颯主将(3年、サウサンプトン内定)の名を挙げた。「(今年、)日章学園と2回やったんですけど、どっちも(高岡は怪我で)いなくて。プレスが武器って書いてあったので、そのプレスをやっぱり剥がしてみたい」と静学のCBらしく、まず攻撃で上回ることを掲げた。もちろん、守備でも最注目ストライカーを封じ込む考え。県予選では少なめだったという差し込むパスの本数も増やし、選手権ではより攻守で静岡学園の勝利に貢献する。 
大会MVP、静岡学園CB岩田琉唯は幾度も相手の前に立ちはだかった
(取材・文 吉田太郎)

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