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[MOM5019]流通経済大柏MF柚木創(3年)_重圧かかるPK…ルーティーン崩さず「秒数を数えて」真ん中に蹴り込む

ゲキサカ / 2025年1月11日 18時27分

前半42分、PKを蹴る流通経済大柏のMF柚木創(写真協力『高校サッカー年鑑』)

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[1.11 選手権準決勝 流通経済大柏高 1-0 東海大相模高 国立]

 10番としての自覚と責任が体を動かした。0-0で迎えた前半40分にPKを獲得した流通経済大柏高(千葉)は背番号10のMF柚木創(3年)がボールを持ってセットする。「10番である以上、自分が蹴るべきだと(PKを)もらった瞬間に思った」。PKを蹴る直前、表情がアップになった試合映像では、何かをつぶやいているような様子も映されていた。

「自分のルーティーンで、秒数を数えている」。国立での準決勝。0-0の緊迫した場面。緊張もプレッシャーもある中、自分のリズムを崩さなかった柚木は「蹴る前から真ん中に蹴ろうと思っていた」と、堂々とゴール中央に蹴り込み、貴重な先制点をもぎ取った。

 榎本雅大監督が「やや硬さのある試合だった」と振り返った一戦は、初出場で4強入りした東海大相模の勢いに押されるように、なかなかリズムをつかめなかった。そんな劣勢を跳ね返す1点に、柚木は「前半は特に自分たちのサッカーができなくて、押し込まれる時間、苦しい時間が続いて、その中でPKのチャンスで決め切れて、チームとしても勢いに乗れて良かった」と胸を張った。

 1点リードで折り返した後半は立ち上がり早々にポストとクロスバーに連続で当たる決定機。しかし、そこで2点目を奪い切れずに、試合の流れは再び東海大相模に傾いた。そんな中、後半17分のピンチに相手のシュートを柚木が身体を投げ出してブロック。後半開始からポジションをボランチから右サイドハーフに移していた10番が守備でも献身性を見せ、チームの完封勝利に貢献した。

「10番である以上、先頭に立って守備でも攻撃でも違いを見せないといけないと思っている。攻守でそれを見せれたのかなと思う」。そんな柚木のプレーに触発されるように、流通経済大柏の選手たちは高い集中力を維持。終盤には東海大相模が得意のロングスローで圧力を強めてきたが、無失点で試合を締めくくった。

 今季、プレミアリーグEASTで開幕7試合を5勝2分と好スタートを切った流通経済大柏だが、その後はインターハイ予選決勝で市立船橋に敗れ、苦しい時期も過ごした。特にインターハイや選手権で全国大会を経験していない現世代が感じた課題がトーナメントでの勝ち上がり方。「勝つ」こと以上に「負けない」ことを徹底し、夏のフェスティバルでは積極的にトーナメントの大会に参加したという。

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