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「ヒガシは終わったな」誹謗に晒されながらも選手権4強にたどり着いた東福岡の柴田陽仁主将

ゲキサカ / 2025年1月11日 23時16分

東福岡高の左SBを担ったDF柴田陽仁(3年=西南FC U-15出身)主将(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.11 選手権準決勝 東福岡高 1-3 前橋育英高 国立]

 後半開始3分に今大会初失点を許した東福岡高(福岡)は、その後10分間で2ゴールを加点され、1-3で前橋育英高(群馬)に敗れた。

「この1年間は特に突き詰めてやってきた」とDF柴田陽仁(3年)主将が胸を張るのが、守備だった。「DF陣とGKががんばっているからじゃなくて、チーム全体として、FWから中盤ワイドの選手も含めてピッチに立っている11人がハードワークをして、チャレンジアンドカバー、プレスバックっていう基本的なところを徹底できている」と、チームとして守備に取り組み、結果を出してきたことを強調する。

 選手権では、1回戦の尚志高(福島)、準々決勝の静岡学園高(静岡)とプレミアリーグに所属するチームとの対戦でも、失点ゼロを貫いてきた。それだけに、準決勝で前橋育英に失点したことは、少なくないショックを受けたという。「メンタルの持ち直し方だったりは、(最後に失点した12月8日の)プレミア(リーグWEST)から少し期間が空いてしまったことによって、難しかった部分があったと思います」と、柴田は立て直せなかったことを悔やんだ。

 2023年12月、東福岡の監督は平岡道浩監督に替わった。新体制で臨んだ県新人戦、インターハイ県予選は、いずれも準決勝で敗戦。迎えた選手権県予選は無失点で福岡を制し、3年ぶりに選手権への切符をつかんだ。監督1年目、ともに歩んできた生徒たちを思った平岡監督は、選手権準決勝敗退後の監督会見で声をつまらせた。

 そして、キャプテンもまた、目を真っ赤にはらして、高校生活最後の1年間を振り返る。

「新人戦、インターハイと自分たちは負けて、『もうヒガシは終わったな』とか、そういう厳しい言葉っていうのをどうしても目にしてしまっていた中で、最後、選手権っていう舞台で福岡の人たちが応援してくれているのをSNSだったり記事とかで見ていた」(柴田)

 苦しんだ末にたどり着いた選手権、東福岡の戦いはベスト4で終わりを告げた。最高の結果をつかむことはできなかったが、「平岡先生が今まで作ってきた守備組織だったり、守備の意識というところは選手権で出てたのかなと思います」と、柴田はこれまでの歩みが間違っていなかったことを確信する。

「東福岡のサッカー部に入りたいだったり、憧れてもらえるようなチームになりたい」。かつてキャプテンが明かしていた願いは、未来の東福岡を担う選手たちへ、確実に届いたはずだ。

(取材・文 奥山典幸)
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