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先輩MF三本木から感じた「流経魂」。MF飯浜空風は決勝で前育主将を球際でも上回って「オレの方が14番似合うぞ」と示す

ゲキサカ / 2025年1月11日 22時5分

MF飯浜空風(3年=ジェファFC U-15出身)は決勝でも流通経済大柏高を陰から支え、目の前の相手を上回って勝つ。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.11 選手権準決勝 流通経済大柏高 1-0 東海大相模高 国立]

 決勝戦は中盤対決、14番対決で勝つ。攻守に献身的な動きで決勝進出に貢献した流通経済大柏高(千葉)MF飯浜空風(3年=ジェファFC U-15出身)は、前橋育英高(群馬)との決勝へ向けて「プレースタイル似てると思うんですけど、自分たちの方が個人でも、チームとしても上だと思ってるんで、自分たちが支配して90分とPK含めて勝ちたいと思います」と意気込んだ。

 流経大柏の中盤には富山内定MF亀田歩夢(3年)やU-17日本高校選抜のMF柚木創(3年)ら試合を決める選手がいる。一方で飯浜は特別目立つプレーヤーではないものの、攻撃でも、守備でも貢献するボランチ。決勝でも彼らを陰から支えて勝利を目指す考えだ。

「11人メンバー見ると、亀田(歩夢)とか柚木(創)とかが目立つと思うんすけど、別に陰で支えられてればいいかなって思っていて。陰で土台作ってあげて、陰の立役者っていうのは自分の中でも役割理解してるんで、いつも通りのプレーで前の人たちを楽させてあげればいい」

 その上で、自分が前橋育英のキーマン、MF石井陽主将(3年)を上回ることが勝利に近づくことを理解している。石井はU-15日本代表候補歴を持つ注目ボランチで、2年時からレギュラー。今年は前橋育英にとって大事な14番を背負っている。

 飯浜が背負っている番号も「14」。「(石井は)やっぱルーキー(リーグ)の時から、1年生の時から結構凄い選手っていうの知ってて。けど、受け身になんないで、どんどんチャレンジしていって、やっぱ『オレの方が14番似合うぞ』『オレが一番の14番だ』って見せたい」と力を込めた。

 石井はリーダーシップに加え、守備面で前橋育英を支える大黒柱。それに対し、飯浜は「(負けたくないところは)球際です。石井陽選手は守備、球際だったりが武器だと思うので。やっぱ相手の武器を出させて、それを潰して勝ちたいです」。7年前の決勝で輝いた先輩の守備は印象に残っているという。

 流経大柏と前橋育英が対戦した2017年度大会決勝について、飯浜は「三本木選手のマンツ-ディフェンス、10番の選手に対しての。凄い『流経魂』っていうのを感じました」と振り返る。この試合では、流経大柏のDF三本木達哉が前橋育英の10番FW飯島陸をマンマーク。0-1で敗れはしたものの、得点王の飯島を徹底マークし、彼には得点は与えなかった。自分も石井を守備で上回り、「守備も攻撃も自分どっちも得意なんで、どっちも良さ出せれば」と微笑んだ。

 飯浜は今シーズン開幕をセカンドチームのプリンスリーグ関東2部で迎えている。インターハイ予選まではセカンドチームでプレー。だが、プレミアリーグメンバーとのトレーニングで「チャンスはめっちゃ近くにある」と日常から競争を続け、先発奪取を果たした。

「夏で一皮剥けて、今出れてるっていうのは感謝してますし、やっぱ応援席見ると出れなかった3年生とかいるんで、そういう選手たちの気持ちを背負って恥のないプレーをしたいと思っています」。出られない選手の気持ちも知るボランチが決勝でも陰から流経大柏を支え、目の前の相手を上回って仲間たちと日本一を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)
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