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前橋育英7年ぶり日本一に王手…14番主将MF石井陽「最高の状態で最高の終わり方ができるように」

ゲキサカ / 2025年1月11日 23時54分

MF石井陽主将(3年)

[1.11 選手権準決勝 東福岡高 1-3 前橋育英高 国立]

 大会を通じて3点差以上の勝利はなく、準決勝では先制点を与える苦しい立ち上がりからの逆転勝利。その中でも粘り強く決勝進出を決めた前橋育英高主将のMF石井陽(3年)は試合後、「チーム力がすごく感じられる大会。粘り強さ、チームで勝つというところが成長できた」と胸を張った。

 今大会では初戦の米子北高戦こそ2-0で勝利したが、2回戦・愛工大名電戦は大きな苦戦を強いられ、2点リードからもつれ込んだPK戦を制しての突破。続く3回戦・帝京大可児戦も同様に2点先取から追いつかれ、相手が10人で戦う中でも最後の最後でようやく決勝ゴールが決まっての突破とあり、決して順風満帆な道のりではなかった。

 もっともそれゆえ、チームに慢心は生まれる余地はなかった。準々決勝・堀越高(◯1-0)戦を終えた後、暦の関係で史上最長1週間の準備期間があったが、チームは緩みを避けるために群馬へは戻らずに静岡県内で調整。その期間中はコンディション回復にも努めつつ、伝統の14番を背負う石井を中心に「ここで満足しちゃいけないというのは個人としてもチームとしても言い続けていた」という。

 その結果、「サッカーが常に隣にあったので、サッカーに対してもう一度見直す期間があった」という実りある時間を過ごし、練習試合を行ったサブ組も含めて「いい意味で刺激ができて、チーム力が高まった1週間だった」と石井。この日の後半立ち上がりからの3ゴール大逆転は、これまでの試合でも最大級の火力を誇っており、チーム状態の良さをうかがわせていた。

 そうしてたどり着いた決勝。“タイガー軍団”のキャプテンはあらゆる思いを背負ってピッチに立つつもりだ。

「このユニフォームを着たくても着られない選手は部員だけじゃなくて、育英に来られなかったという選手もいる。だからこのユニフォームを着られることを誇りに思うし、袖を通すからには責任も発生する。それに伴うプレーをして、結果を出していきたい」(石井)

 取材時点では決勝の相手は決まっていなかったが、その後、同じ高円宮杯プレミアリーグEASTに所属する流経大柏高との対戦が決定。同大会では1勝1敗2得点2失点と完全五分の戦績を残しており、決着をつけるにふさわしい最終決戦になったとともに、また初優勝に輝いた2017年度大会と同カード再戦という素晴らしい物語もついてきた。

 そうした中、すでに決勝進出世代の主将という大きな仕事を成し遂げている石井だが、「手応えはそこまでないし、実感はない」と断言。目指す場所は一つ。「優勝できる可能性が残っているので、もう一度チームを引き締めて、ここで満足するんじゃなく、自分も含めてプレーを見直して、直せるところはしっかり直して、最高の状態で最高の終わり方ができるようにやっていきたい」と決意を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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