東海大相模の180cmウインガー小林正樹「スピードとパワーでは勝てた」J内定者との対峙も糧に関東大学2部からプロ挑戦へ
ゲキサカ / 2025年1月12日 0時6分
[1.11 選手権準決勝 流通経済大柏高 1-0 東海大相模高 国立]
大会を通じてスケールの大きさを感じさせるドリブル突破を繰り出し続けた東海大相模高MF小林正樹(3年=横浜FC鶴見ジュニアユース)だったが、日本一の目標には届かなかった。流通経済大柏高との準決勝後、左サイドの攻撃を担った背番号14は「チームとしての目標は優勝で、個人の目標は高校選抜に入ることだったけどこれじゃ厳しい」と自身の現在地を見つめていた。
ここまで初戦・草津東高戦(◯2-1)、準々決勝・明秀日立高戦(◯2-1)で左サイドハーフの先発を担い、明秀日立戦では決勝点につながるクロスを上げていた小林。この日は優勝候補筆頭と目された流通経済大柏とのビッグマッチに挑む中、対面にはJ1湘南ベルマーレ加入内定のDF松本果成(3年)が先発しており、ひときわ高いモチベーションで臨んでいた。
高い身体能力を持つ松本相手にも果敢に仕掛けていく中で、手応えを得たのは濱中真一フィジカルトレーナーと毎週1回取り組んできたというフィジカル強化の成果だった。「めっちゃ抜きたかったけど抜けなかった」と突破には悔いを残したものの、「スピードとパワーでは勝てたと思うので、そこは自信になった」と前向きな感触も口にした。
ウインガーとしては大柄な180cmの上背を持ち、ストライドの大きなドリブル突破はポテンシャル十分。卒業後は関東大学2部リーグの山梨学院大に進学する予定となっており、同大から海外に羽ばたいたパリ五輪代表MF平河悠(ブリストル・シティ)に続くようなブレイクを狙う。
「いまはカットインからのシュートが得意じゃなく、縦にしか行けないとみんなも思っているし、自分でも思っている。大学でカットインからのシュートを身につけて、縦にも行けるし中にも行ける選手になって、最終的にプロで活躍したい」
4年後のプロ入りに向けてさらにプレーの幅を広げるべく、まずは「高校サッカーとは比にならないくらいに強度も高いし、プレースピードも速いと思うので1年生からそれを経験したい」と来季のリーグ戦メンバー入りを狙っていく構えだ。
(取材・文 竹内達也)
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