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中学同期のプロ契約に発奮、ロングスローで沸かせた東海大相模FW戸川昌也が来年へ決意「新チームは自分が点を取る」

ゲキサカ / 2025年1月12日 0時20分

東海大相模高のFW戸川昌也(2年=横浜FCジュニアユース)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.11 選手権準決勝 流通経済大柏高 1-0 東海大相模高 国立]

 東海大相模高(神奈川)のロングスローワーを務めていたDF佐藤碧(3年)が前半30分で交代。GKの頭を越えるほどの飛距離を投げていた佐藤碧がいなくなり東海大相模の武器がひとつ失われたかと思われたが、後半10分にピッチに送り込まれた2年生ストライカーが、流通経済大柏高(千葉)に再び脅威を与える。

 FW戸川昌也(2年)は、「GKを越えたらチャンスがあるかなと思っていた」とロングスローを投げる。佐藤碧に見劣りしない飛距離を見せたのに対し、「途中から出てきた選手がまたロングスローをすごい投げるので。それは選手もビックリしていた」と流経大柏の榎本雅大監督も驚くほど。敵陣で東海大相模のスローインになる度に、スタンドは沸いた。

 じつは、ロングスローは「小学生のときから結構投げれた」という戸川。だが、中学年代に所属していた横浜FCジュニアユースは「あんまりそういうスタイルじゃなかった」チーム事情を踏まえて封印。東海大相模で再びロングスローワーに名乗りを上げた。流経大柏戦での国立の期待感については「結構感じていました」と表情をゆるませた。

 今夏には、戸川を発奮させるニュースがあった。横浜FCジュニアユースでチームメイトだったFW前田勘太朗が17歳で横浜FCとプロ契約を締結したことで、「負けてらんない」と燃えた。さらに、横浜FCジュニアユースの出身選手が約70%を占める横浜FCユースが、今シーズンのプレミアリーグEASTを制したことも、モチベーションアップにつながっているという。「いまでも仲がいいので、ごはんに行ったり、試合を観に行ったりしているんですけど、いろいろ話を聞いて刺激をもらっています」。選手権での東海大相模の躍進に、かつてのチームメイトからエールも届いた。

 来年、3年生を迎える戸川は、東海大相模にきたことで精神面の成長を実感。これまで相手選手に食ってかかるなどやんちゃな面があったが、「最近は試合中でも練習中でも自分にベクトルを向けている」とプレーに集中できているという。

 選手権初出場にして、ベスト4入りという結果を残した東海大相模の有馬信二監督は、「いきなり飛び抜けてここまで来たので、次のハードルが高くなりましたけど、今の1、2年生もかなり面白い選手もいますし、新入生は今までで1番いい選手たちが入ってくると思いますので、この3年生を超える記録を次また新しいチームでチャレンジしていきたい」と意欲を見せる。

 ロングスローでチャンスはつくった戸川だが、「FWとして点を取れなかったのは、全然足りなかった」と選手権でやり残したことはある。「新チームは自分が点を取らなきゃ取る人がいないと思うので、自分が点取ってもっと上に行けたらいいなと思います」。戸川は早くも、ストライカーとしての決意を固めていた。

また来年、東海大相模は再びこの場所を目指す(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 奥山典幸)
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