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レーシック手術を受けた翌日の感動は26年経った今でも忘れられない【一生見える目をつくる】

日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年3月28日 9時26分

【一生見える目をつくる】#6

 私は神奈川県横浜市にあるクイーンズ・アイ・クリニックの院長をしており、専門は視力矯正治療です。中でもとくにレーシック治療については、私自身が26年前に実際に手術を受けたこともあり、この連載でみなさんにお話ししたいことがたくさんあります。

 まず正しておきたいのは、ネット上でまことしやかに囁かれる「レーシックは危ない。その証拠に眼科医はレーシックを受けていない。みんな眼鏡だ」というウワサについて。そんなことはまったくありません。

 実際、周囲の眼科医でレーシック治療を受けている人はたくさんいますよ。

 私も眼科の診療をしながら患者としてレーシック手術を体験したひとり。26年も前となりましたが、いまでも手術を受けた翌日の感動は忘れられません。

 私は中学生の頃から眼鏡をかけており、レーシック手術時の視力は0.1。ひどい乱視もありました。「眼鏡をかけたら見えるんだから、それでいい」と考えていた時期もありましたが、レーシック手術を受けた翌日にホテルの窓から見た景色は、一生忘れることはないでしょう。「この景色は自分の目で見ているのか!」「裸眼で見えるというのは何と素晴らしいのか」と感動しました。

 これは私が自分の専門として視力矯正手術を選んだ原体験です。

 レーシックは決して危険な治療ではありません。にもかかわらず、なぜレーシック=危険な治療というウワサが出るようになってしまったのか。もっとも大きな原因は、おそらく2008年に都内の眼科で起きた集団感染ではないかと考えます。

 このクリニックでレーシック手術を受けた患者さんのうち、60人以上の人が感染性角膜炎などを発症。後に被害者らによって集団訴訟が起こされ、元院長は逮捕されています。

 この事件を知ったときは、同じ医師として憤りを感じました。手術の基本中の基本である使用器具の消毒がなされていなかった。また、手術をする医師が手袋をしていなかった。さらに本当にあり得ないことですが、同じメスを使って何人もの患者さんの手術を行っていたというのです。利益のために医療の本質を汚したのです。呆れるしかありませんし、同じ医師として恥ずかしさも覚えます。

 この事件は当時大きく報道されました。それもあって「レーシック=危険」という誤った認識が世間に生まれてしまったのではないでしょうか。けれども、先述したような、ずさんな手術をする病院は他にはないといっていい。

 当院の話で恐縮ですが、1998年の開業以来、一度も感染症を起こしたことはありません。自慢しているわけではなく、本来のレーシックはとても安全な手術なので、これがクリニックとしては当たり前の姿なのです。

「レーシックに興味はあるけれど、どこの病院を選べばいいのか」と迷われている方は、インターネットで「安心レーシックネットワーク」と入れて検索してみてください。安心してレーシック手術を受けられる全国の病院名のほか、「安心の条件」や「チェックリスト」など、レーシックに関する情報を提供しています。

 次回も引き続きレーシック治療についてお話しします。

(荒井宏幸/クイーンズ・アイ・クリニック院長)

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