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「アジ」で血流をアップして全身に行き渡らせ足の痛みやしびれを改善【健康長寿に役立つ高齢薬膳】

日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月12日 9時26分

【健康長寿に役立つ高齢薬膳】アジ

 最近、歩くと足がしびれたり、痛みがある……。そんな症状が続くときは「間欠性跛行」の疑いがあります。間欠性跛行とは、一定の距離を歩くと、足にうずくような痛みやしびれ、だるさを感じて歩けなくなる症状をいいます。しばらく休むと症状はやわらぎ、歩くことができるようになりますが、次第にまた、痛みやしびれが現れます。安静にしているときには症状はありません。

 原因として、「腰部脊柱管狭窄症」や「閉塞性動脈硬化症」が考えられます。腰部脊柱管狭窄症は加齢によって背骨が変形し、脊柱管内部の神経が圧迫されて痛みやしびれを生じる疾患です。お尻から足全体に症状が現れる傾向があり、膝が曲がりにくいといった特徴もみられます。進行すると下半身の筋力低下、尿の出が悪くなるといった症状も引き起こされます。

 閉塞性動脈硬化症は、足の血管に動脈硬化が起こり血流が悪くなる疾患です。筋肉に血と酸素が十分に行き渡らないことで足に不調が現れ、主にふくらはぎより下に痛みやしびれが生じやすく、下半身が冷たく感じる傾向があります。糖尿病や高血圧などで悪化しやすいとされます。

 中医学において、間欠性跛行は「血」の巡りが悪いことによって引き起こされるとされています。血は、中医学において西洋医学の「血液」としての要素だけではなく、全身に流れて身体のすみずみにまで栄養を与える液体と考えます。血が滞ると足まで栄養が行き届かないために、しびれや痛みが現れるのです。

 血の巡りの悪さは、当然ながら全身の不調につながります。肩こり、関節痛、頭痛など慢性的な疼痛に悩まされがち。また、身体にしこりができやすく、がんなどの悪性腫瘍のリスクもアップ。さらに、血の滞りはダイエットの大敵。ドロドロとよどんだ血液の中にためこんだ脂肪が、しまいに体脂肪に変化してメタボが加速します。

 血をサラサラにして身体中に巡らせる食材を取り入れて、頻繁な休憩なしで買い物や散歩へ、そして全身の不調もスッキリ改善しましょう。

 おすすめはアジ。血流をアップして、全身に行き渡らせる優れた効能があります。血管を強くして、動脈硬化や高血圧の対策にも役立ちます。

 また、胃の働きを強めて消化機能をアップするので、食欲不振の改善にもよい食材。さらに、中医学において「健脳」という効能があり、認知症予防、脳力アップにもパワー大。まさにシニアの強い味方になってくれる魚なのです。

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