中日、西武に追い風? 今季も投高打低が加速気配なのは「飛ばないボール」が原因か
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月9日 9時26分
好調キープする立浪中日(C)共同通信社
中日が広島との接戦を制して3連勝。この2カードを5勝1敗で終え、好調を維持している。
中日はリーグ屈指の投手陣がウリ。今季もここまでチーム防御率2.04はリーグトップだ。この投手力が一層の追い風になるかもしれない。
今季は3カードを終えての両リーグの1試合平均得点は、3.08(8日現在)。昨季の3.48を下回っている。まだ開幕したばかりとはいえ、投高打低の傾向が一層、鮮明になるかもしれない。
球界では開幕を迎えるにあたり、「ボールが飛ばない」との声がチラホラ聞かれた。パ球団のチーム関係者が言う。
「近年、投高打低の傾向が強いのは、投手のレベルが上がっている上に、飛ばないボールの影響もあるはずです。昨季のセ・パ両リーグの1試合平均得点3.48は、統一球が導入された直後の2011、12年に次ぐ低さで、平均得点数は近年、右肩下がり。明らかに逆方向への打球が飛ばなくなっているし、今年は、昨年と比べてボールの表面がやや膨んだと感じている選手もいる。春先は投手有利ですし、投手力があってきちんと機能しているチームが有利なのは間違いありません」
その意味では、チーム防御率が脅威の1.27を誇る西武にも追い風が吹くだろう。8日現在、6勝3敗でソフトバンクと並んで首位タイと好発進した。両軍は投手がバテがちな夏までに、一つでも多くの貯金を稼いでおきたいところだ。
◇ ◇ ◇
3月に日刊ゲンダイに掲載した秦真司氏による短期集中連載コラム「キャンプ探訪2024」では、中日もピックアップ。立浪監督が秦氏に明かした「秘密兵器」として期待を寄せる野手、「かなりいい」と太鼓判を押した投手などについては、●関連記事【もっと読む】…からチェックすることができる。
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