1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

渋野日向子は復調の兆しをチラッと見せた 来週のシェブロン選手権は楽しみ(羽川豊)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月10日 9時26分

写真

シェブロン選手権で予選落ちは止まる⁉(渋野)/(C)共同通信社

【羽川豊の視点 Weekly Watch】

 今季から「ストロークプレー」と「マッチプレー」を組み合わせた大会になった「Tモバイル・マッチプレー」には6人の日本選手が出場。4日目のマッチプレーに進めたのは勝みなみだけでした。勝は終盤に池に落とすミスにより準々決勝で敗退。最終日に頂点に立ったのはN・コルダ。圧倒的な飛距離と精度の高いアイアンショットが光りました。出場4大会連続優勝は圧巻の強さです。

 舞台となったシャドー・クリークGC(6804ヤード・パー72)は、女子プロには距離が長く、クリークときつい傾斜のラフが特徴です。さらに硬くて速く、うねったグリーンに加え、2日目にはパッティングにも影響するほどの強風も吹き荒れました。厳しい条件が重なったことで2日目の予選カットは通算9オーバー。3日目が終わってイーブンパー以下は7人だけでした。

 1打目はクリークとバンカーを避け、2打目はグリーンのほぼ一点を狙わせるホールもあって、1ホールごとに最高の技術を引き出すコースはマッチプレー向きといえます。

 1対1の対決は通常のストロークプレーと違い、形勢が不利な場面ではイチかバチかのショットが求められます。迷いのない一打が「これだ!」というひらめきや、スイングのヒントにつながることもある。

■曲がり幅少なくターゲットへ飛んでいる

 迷いといえば、スイング改造中の渋野日向子は4試合連続の予選落ちでした。今大会では左右の曲がり幅が少なく、縦距離はズレていたものの、打球は目標方向へ飛んでいました。徐々にですが、良い方向へ向かっている印象です。今はスイングのことで頭がいっぱい。ヘッドが走らず飛距離も出ていません。アプローチやパットに集中できないのは仕方がないでしょう。多くの課題を一気に解決しようとせず、焦らず1つずつクリアしていくべきです。

 渋野は自分が理想とするドローボールが打ちたいそうですが、フック系の球はクラブ軌道がインサイドアウトになり、実際、クラブを左へ振り抜けていないケースもありました。練習でストレートボールを打てば、体の回転が良くなり、ヘッドスピードも出てくる。

 今回の試合で復調の兆しが少し見えたので、来週のシェブロン選手権は楽しみです。

(羽川豊/プロゴルファー)

  ◇  ◇  ◇

●関連記事【もっと読む】…では、今季米女子ツアー参戦の日本人9人のうち、他の8人にはない「渋野日向子の魅力と武器」について詳しく報じている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください