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月の生活費7万円!〈低コスト生活〉を送る人気YouTuberが編み出した“ラクにお金を貯める”究極の「支出管理テクニック」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年3月17日 7時0分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

お金の管理をしたいが、家計簿アプリを使ってもなかなか続かない、というケースも少なくありません。人気YouTuberである、かぜのたみ氏の著書『低コスト生活 がんばって働いている訳じゃないのに、なぜか余裕ある人がやっていること。』(朝日新聞出版)より、支出を削減するのに効果的な管理方法について解説します。

かぜのたみ氏の「支出管理」ステップ

私が「締め作業」と呼んでいる、毎月の支出管理ルーティンをご紹介します。大まかな流れとしては、こんな感じです。

STEP0:支出の記録収集……お金を使ったら必ずレシートをもらっておく

STEP1:締め作業……レシートで当月の支出を見直し、来月の予算を決める

ついで作業1……電気・ガス会社の見直し

ついで作業2……貯蓄簿をつける

STEP2:金の振り分け……STEP1で決めた予算を各口座に振り分ける

STEP1:締め作業

手順① STEP0で集めた1ヵ月分のレシートを支出項目ごと(食費、喫茶代など)に仕分け、それぞれの合計金額を出してエクセルシートに入力する

手順② レシートの内容を見て、買いすぎているものがないかチェックする

手順③ レシートで把握した金額を元に、来月の目標と予算を立てる(例:来月は喫茶代1,000円未満にする、など)

手順②がわりと大事で、ここで買いすぎているものがあれば、「今後は買わないようにできるのか」「まとめて購入して少しずつ消費した方がいいのか」「代替品はないのか」などの今後の買い物計画もあわせて立てておきます。

手順③では、レシートを見ながら、来月の予算を具体的に決めていくのが重要です。現状の支出額に基準を合わせず、目標額を掲げておくのがいいと思います。

手順③で立てた目標は、日々意識できるような工夫が必要です。私は目標をメモに書いて目に入る場所に貼っています。メモには目標だけでなく、「今月株主優待2件届く」など、楽しみの予定も書くようにすると、我慢する感覚がやわらぎます。

支出を抑えたいときはもちろん「来月は多めにお金を使う予定がある」というときも、この締め作業の段階で予算を決めておくと、毎月の支出が行き当たりばったりにならず、体感的にコントロールもかなりしやすいです。

STEP1:ついで作業1 電気・ガス会社の見直し

億劫になりがちな電気・ガス、スマホなどの契約会社やプランの見直しも、締め作業の際に行うことが多いです。1ヵ月当たりの光熱費を振り返りやすい月末のタイミングで各社の情報をチェックしておき、必要なら乗り換えを検討しておくと、手続きの先延ばし防止にもなります。

STEP1:ついで作業2 貯蓄簿をつける

「貯蓄簿」で毎月の貯金額や投資額の変化を記録しておくのも、支出を削減するのに効果的です。無駄をなくして我慢! とするとしんどいですが「これだけ貯金できた」「積み重ねられた!」と実感できる貯蓄簿があると、前向きに取り組めます。

家計簿アプリを数種類試したこともあるのですが、苦手で結局やめてしまいました。私がローテク人間だからだと思いますが、自動でやってくれる工程が多く、操作が簡略化されていて(当然なのですが……!)、なんだかプロセスを楽しめないのが味気なかったからです。いまは、あえてエクセルシートで記録しています。

ここまでが、私が毎月末に行っている締め作業です。

レシートをよく見たり、来月の予算を決めたり、やめること・することを決めたりと、盛りだくさんの内容です。集中力を使うので、頭が冴えている「月末の朝に実施する」と決めて、毎月の行事感覚で実行しています。

“先取り生活費”方式で「生活費」と「貯金」を振り分け

STEP2:お金の振り分け

ようやく、ここから日々使う生活費と貯金を分けていく工程に入ります。ここで登場するのが“先取り生活費”方式です。

手順① 手元に置いておく生活費の額を決めて口座に残しておく

手順② 残りの収入を「口座1」と「口座2」に分ける

手順①で手元に置いておくお金は、基本的にATMなどで現金化しています。このときのポイントは、ATMでお金を下ろすのは月に1回だけと決めて、余分にお金を下ろさないことです。

以前は「いざというときのため」と思って、必要額よりも心持ち多めにお金を下ろしていたのですが、見事に全額使っていました(笑)。

私の経験上、いざ! ということが起こる確率は10%以下で、普通に使う確率は90%以上です。何より、いざ! ということが起こらないように、日頃から色々と計画して過ごす方が大事ということも、お金をあまり引き出さないようにしてから学んだことの一つです。

下ろしたお金を使うときは、ひと手間かけてICカードにチャージして使っています。

私的には「現金→カードチャージ方式」が一番節約効果が高かったからです。チャージ先は2種類で、「交通系IC(主に交通費の支払い)」「スーパーのチャージカード(主に食料品や日用品の支払い)」と、使用用途ごとに分けています。

手順②では、残りの収入から、家賃や電気・ガス代などの固定費を「口座1」へ入れ、残りは全て貯金や投資分として「口座2」に仕分けます。

このとき、手数料が無料になり、自分も手間がないよう、銀行選びや入金方法も試行錯誤を繰り返しました。

以上が私の生活費の管理ルーティンです。かれこれ2〜3年はこの流れなので、最適化できたと思っています。

「毎月〇円貯める」ではなく「毎月〇円で暮らす」という発想が大切

いきなり、「自分の最低限の生活費とはどのくらいなのか」をイメージであれこれ膨らませるのではなく、まずは、今の生活費を基準にして真剣に考えてみると、働き方や貯金、投資の方法までの一式を最適化することができる気がします。

流されるまま色々なことにお金を使っていると、お金がいくらあっても足りません。だからといって使うことを厳密に管理し続けるのはしんどいので、「自分の生活費は10万円」などと決めて先取りしておくと、生活費は自然と落ち着く体感です。

むやみに満足感を追わなくなり、収入額で自分の価値を決めたり、生活の充実感を求めたりしなくなり、気持ちと働き方、生活全てにゆとりが生まれるようにもなりました。「毎月●円貯める」ではなく「毎月●円で暮らす」と決める――たったこれだけの心がけで、ラクにお金を貯めることができます。

“先取り生活費”方式で過ごすうちに、スマホやネットに張り付いて商品を選ぶことも減り、世の中に溢れているものもサービスも「自分には関係ない」と線引きできるようになりました。自分に必要なことが決まっていれば、それ以外のことにはそれほど関心を持たなくなるようです。

私の求める生活は、「お金が貯まる生活」ではなく「安心して心地よく過ごせる生活」です。生活費を収入によって変動させない“先取り生活費”方式で、気持ち的にも、経済的にも、かなり色々なことが上手くいくようになりました。

これまではあちこちにお金を使えることが「自由」なのだと思ってきましたが、自分が必要なことに必要なだけお金を使うことが自由なのだと、今は考えています。合わない方法はさっさとやめ、自分に合う方法を見つけ出した方が管理もラクです。それに気づけたのは、先取り貯金の不便な点を自分なりに改善していったからです。

必要は発明の母とはよく言ったものです。無理に一般的な方法に合わせず、自分なりの蓄財法ができれば、それが一番ラクにお金を貯める仕組みになると思います。

かぜのたみ Youtuber

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