食事に寄れる! 風景を切り撮れる !! ハイエンドなレンズ一体型カメラ4選【旅の便利道具】
&GP / 2018年4月18日 18時0分
食事に寄れる! 風景を切り撮れる !! ハイエンドなレンズ一体型カメラ4選【旅の便利道具】
せっかく旅先で撮るなら、記憶以上にきれいな写真で残したいもの。それでいて遠くの被写体を押さえたいし、食事も接写したい、ポートレート写真も大事…。そういったニーズに1台で応えてくれるのが、ハイエンドな“レンズ一体型カメラ” だ。旅カメラに最適な要素である、何でも撮れる柔軟性を誇り、旅行後に振り返るもよし、旅先でSNSに公開するのもよしだ! 旅が断然楽しくなること間違いなしのレンズ一体型カメラを4点紹介する。
■超望遠と世界最速の高速AFが躍動の瞬間を切り取る
ソニー
「サイバーショット DSC-RX10M4」(実勢価格:18万円前後)
1.0型イメージセンサーを搭載。0.03秒という高いピント精度を実現する“ファストハイブリットAF”は、手ブレ補正機構や超望遠と相まって狙った被写体を逃さない。 1095gと“超軽”ではないが、レンズ一体型なのでこの1台だけで幅広い撮影シーンをまかなえるのは美点。
▲主な操作部は右手側に集約。構えて撮る一連の行為がスムーズだ。カスタムキーによく使う設定を登録すれば、さらにスピーディな撮影が可能
▲ モニター部はタッチフォーカス機能を備えた3.0型液晶。上方向に約109度、下方向に約41度可動するチルト式で、幅広い撮影に対応できる
▲ワイド端24mmからテレ端600mmまで撮影できる、高倍率ズームが本機最大の魅力だ。小さなチョウから空に浮ぶ月まで撮影可能。なんでも撮れるのがスゴい
▲ 描画力に優れるZEISSレンズ
“推し”な理由1:食事の写真が美味しそう!
▲前ピンを意識しつつ、後ろのナンをボカして撮影。ISO250、F2.5、マニュアル設定で行っている
最短焦点距離はワイド端で3cmm、望遠端でも72cmまで近づけ、マクロ撮影モードも搭載。料理写真は対象物との距離を調整しつつ、場合によってはマニュアルフォーカスでピント合わせを行うなどの工夫が必要だが、色良く撮れる。ピントを変えて何枚か押さえるのが、撮影のコツだ。
▲料理との距離、ピントとボカしのボリュームを調整しながら撮影すれば、イメージ通りの写真に仕上がる
“推し”な理由2:遠くの被写体もお任せ!
▲ 風になびく桜の花びらのような、ブレずに撮るのが難しい被写体もカメラ任せでOK
600mmの高倍率ズームと高性能な手ブレ補正機構を備えるので、三脚を使わずとも手持ち撮影のままで遠くの被写体をしっかり写し出せる。例えば、旅先での歴史的建造物を撮る際、広角域で全景を抑えつつ、もう1枚の写真で細部のディテールにまで寄るのも面白い。
▲ズーム域が幅広いので、イメージ通りに切り撮れる。花火はセルフタイマーで撮ろう
“推し”な理由3:動く被写体にだって強い!
高精度AF・高追随性能に最高約24コマ/秒の高速連写は、アクティビティの撮影にも最適。サーフィンやスノーボードなどのダイナミックな動きも収めやすい。4K動画からも写真が切り出せるので、動画で撮って後で写真にする使い方も◎ 遠くの動く被写体でも難なく撮れるので、高速連写でパシャパシャ撮りたい。
■旅先はもちろん、料理や花の撮影でも大活躍
旅の写真はスマホで十分と思っている人ほど知ってほしいのが、最新のデジカメ事情。プレミアムな写りを実現するハイエンドなコンデジは旅向きで、なんと言っても軽くて荷物にならない。ただし、ズーム性能では交換レンズ式に及ばず、後から「これが撮りたかった」という後悔も。一方、一眼レフやミラーレスだとレンズの分だけ荷物になる。両者は一長一短で、選ぶ際には悩みが尽きない。そんな「旅向きのカメラ」を改めて考えると、幅広いズーム域でマルチに撮れるレンズ一体型カメラ「DSC-RX10 M4」にたどり着く。
このカメラ、35mm換算で24mm~600mmまでカバーしており、とにかくよく撮れる。広角ワイド端では旅先の風景を広々と入れて撮影可能。下からあおった街並みや建造物の写真付くパースが実に程よい。また、ピントを全て合わせた状態だと、被写体のディテールをしっかりと表現。美しい建物の中などで効果を発揮する。幅広いズーム域は撮りたい写真に余計なものをあらかじめ外せられ、建造物に施された装飾をクローズアップして撮ることも可能だ。
望遠側で撮影すれば、きれいな背景ボケもコントロールできる。ワイド端で3cm、望遠端でも72cmまで寄れるので、花や料理の撮影も問題なしだ。撮影したデータをスマホにワイヤレスで接続し、旅の様子をSNSで公開できるなど使い勝手も良好。使うほどにポテンシャルの高さを感じるカメラなのだ。
<身軽に携帯できるから撮り損ねない!レンズ一体型の“ナイス”なポケットサイズ>
首にぶら提げても疲れにくく、移動時はポケットやバッグにしまえて必要な時にすぐ取り出したい…。そんな人には、これらのコンデジがお勧め。いずれも写りにこだわったハイエンド機だが、持ち運びやすく、気軽に撮ってもカメラがきれいに仕上げてくれる。
■35mm一本勝負の標準レンズプレミアム
富士フイルム
「X100F」(実勢価格:15万円前後)
富士フイルムを代表するハイエンドモデル。小型ボディながら大型APS-Cセンサーを備え、明るいF2.0の23mm単焦点レンズ(35mm判換算で35mm相当)を搭載。景色はもちろん、旅のあらゆるシーンで活躍してくれる。何より写りの良さに定評アリだ。
■コンパクトボディなのに360mmまで撮れる
パナソニック
「LUMIX DC-TX2」(実勢価格:11万円前後)
1.0型センサーのプレミアムコンデジ。光学15倍レンズは35mm判換算で、24mm-360mmをカバー。ポケットサイズでこの望遠性能は唯一無二の旅カメラとして重宝する。望遠時や暗所での撮影にも強く、4K動画機能も搭載するなどパフォーマンスが高い。
■5万円のコスパ高すぎモデル
キヤノン
「パワーショットG9 X Mark Ⅱ」(実勢価格:5万円前後)
1.0型センサーに、28mm-84mmまでをカバーしたズームレンズを搭載。それでいて重さ約206gと、非常に軽量なのが魅力だ。Bluetoothでスマホに接続でき、旅の記録をSNSに公開して、仲間とシェアする使い方も◎ ワンランク上の写真を発信できる。
本記事の内容はGoodsPress5月号22-23ページに掲載されています
(構成・文/早坂英之 写真/湯浅立志<Y2>(静物) 早坂英之(作例))
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