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財布の理想を考えてみた  ―「小さい財布」製作日記①

&GP / 2018年6月24日 10時0分

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財布の理想を考えてみた  ―「小さい財布」製作日記①

ある朝、家を出る時に思った。

「財布、小さくてもいいよな」

今、使っている財布は、いわゆる長財布。某ブランドのラウンドファスナータイプで、とにかく大容量だ。この“大容量”がクセモノで、カードが10数枚(ほとんどポイントカード系)に、レシートや領収書の類が山ほど。肝心のお金はちょっとだけ。

昨年頃から、&GPでも数多く紹介してきた“小さい財布”は気になっていた(>> ランチにカフェにコンビニに!手ぶら時に便利な小さい財布5選)。でも、自分の入れたいモノの量や使い方からすると、どれもしっくりこないのだ。

■ケツポケに入れたい!

ミニ財布と呼ばれるモノは、どれも当然ながら容量は少ない。そこそこ容量があるモノの場合は、なんだか工夫しながらギュウギュウに突っ込まなければいけない。それこそフルで入れると、せっかくの小さい財布がコロンコロンに丸く膨らんでしまう。

そうじゃないんだよなぁ…。

できればカードは5枚程度入れたい。そしてお札も小銭もレシートや領収書も入れたい。そして“ケツポケ”にも入れたい。

ケツポケに財布入れるなんて中学生かよ! と思われるかもしれないが、ちゃんと(極個人的な)理由がある。それは“リュック通勤”だから。

もう見慣れた光景になったが、通勤カバンにリュックを選ぶ人が増えた。さまざまなバッグブランドから、通勤にスーツに似合う黒いリュック(>> 注目度No.1!スーツに似合う最旬ビジネスリュック5選 -仕事カバン特集③)が発売されている。ご多分に漏れず、僕もリュック通勤。おかげでノートPCやデジカメ、デジタルガジェットなどを持ち歩くストレスもなくなった。

しかし、リュックにもひとつ問題がある。それが財布だ。とにかく取り出すのが面倒。もし財布をケツポケに入れていたら、いちいちリュックを肩から外して財布を探さなくても済む。

しかしケツポケ財布にも懸念が。そう“ケツモッコリ問題”だ。あまりに膨らんだケツポケはやはりかっこ悪い。できればパッと見でみっともなくないレベルでありたい。となると必要なモノを入れた状態でも薄くあってほしい。そして、ケツポケに出し入れする以上は、こすれることも多くなるので、丈夫であることも重要。

  • そこそこの容量
  • 薄い
  • 頑丈

この3点を満たすモノを考えてみた(決してヒマなのではない)。

 

■作りたいモノを描いてみた

まずは入れたいモノ。

  • カード類3~5枚
  • お札
  • 小銭
  • レシート類

カードに関しては、クレジットカードとキャッシュカードと家電量販店のポイントカード。最低これだけは入れたい。交通系ICカードは、モバイルSuicaを使っているので、必要なし。

あとは経費精算のためにとっても大切なレシートや領収書。いつも面倒で取り出さずにパンパンにしてしまうけど、やっぱり入れたい。

▲今、財布に入っているモノから最低限入れたいモノに絞ってみた。これだけは入れたい。ちょっと多めにお金入っててよかった…

これらを入れられて、さらには使いやすいモノってどんなものなんだろうか。

▼形状

Lファスナー
→今がラウンドファスナーだからということもあるが、中身が飛び出さずしっかり閉められるものがいい

▼サイズ

手のひらに収まる程度
→小さすぎると膨らんでしまってケツポケに入れられなくなる

▼カードポケット

1~2カ所
→そこまで頻繁に出し入れしないので、ある程度の余裕があれば1カ所でもOK

▼素材

革もしくはナイロン
→こすれに強いという点ではどちらもいいのだが、理想はほとんど劣化しないミルスペックなバリスティックナイロンがいいかも

そんなことを考えながら仕事中にお絵かきしていたら、メールが来た。以前、&GPで紹介したバリスティックナイロンを使ったバッグなどを作っているモノグッズ(>> 軍事用でも使われる素材だから丈夫さはピカイチ!)からだった。これって飛んで火にいる夏の虫?

用事が済んだところで「実はかくかくしかじかで、こういう財布考えてみたんですよ」と振ってみると、興味を持ってくれた。おっマジか!「なんかこういうの作ってみるのもおもしろそうなんですよね」と冗談半分に言うと、「検討しましょう!」との返答が。おおぉぉぉ! なんだこの展開。

電話の後、送ってほしいと言われた適当なラフスケッチをメールしたのだった。

■好き放題にリクエスト

最初の電話から2週間後の5月某日。

モノグッズの甲斐さんが徳間書店にやってきた。送ったラフをすぐにデザイナーに投げたらしく、イメージが上がってきたというのだ。

おぉ!ちゃんとしてる! 素人の落書きとは大違いだ(あたりまえ)。イラストをもとに甲斐さんが詳しく説明してくれた。ここがこうで、そこはこうなってて…。

あ、甲斐さん。それね、そうじゃないんですよ。えーとですね、そこ違うんです。それはこうして…、あとここはもうちょっと入れたいなぁ…。それとここのカタチがですね…。

▲好き放題なリクエストに思わず天を仰ぐ甲斐さん

「なんとなく分かりました。いまいただいたモノを、で・き・る・か・ぎ・り、入れたうえでサンプル作っちゃいましょうか」

へ? 本当に作るんですか?

「だって、ちょっとおもしろそうじゃないですか」(ニヤリ)

いやもちろん作ってもらえるのならうれしいんですが、いいのだろうか、こんなにトントン拍子に話が進んで…。

「じゃあサンプルができたらまた連絡しますね! 早くサンプル見たいですね」

そう言い残して去っていく甲斐さん。あぁどうしよ。なんかえらいことになってきたぞ…。

※第2回は7月掲載です

 

(取材・文/&GP編集部 円道秀和 写真/松山勇樹)

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