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室内でも上りが走れる自転車シミュレーター「Wahoo CLIMB」は凄かった!

&GP / 2018年8月10日 20時0分

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室内でも上りが走れる自転車シミュレーター「Wahoo CLIMB」は凄かった!

Wahoo(ワフー)。なんとなく聞き覚えがある名前ですが、某検索エンジンとはまったく関係がありません。これは、アメリカ・アトランタに本社を置く、IT系フィットネス企業の名前です。トレーニング時に装着する心拍計やGPS付きサイクルコンピューターなどデジタルガジェットを発売し、アメリカ本国以外でもじわじわとその勢力を拡大している新興勢力なのです。

このWahooの名前を一躍有名にしたのが、室内トレーニングギアの「KICKR(キッカー)」。2018年8月現在、ツール・ド・フランスで5連覇中のロードレースチーム、チーム・スカイが使用しているものなのですが、これ、ただのローラー台ではないんです。ネット接続ができて、さまざまなトレーニングに使用できる“スマート”トレーナーなのです。

このトレーナーと連動する地図アプリを接続すれば、上り坂ではペダルが重く、下りでは軽くという具合に実際に道路を走っているような起伏を再現。室内にいながら、まるで外で走っているような体験ができる次世代のローラー台なのです。

 

■バーチャルサイクルソフト「ZWIFT」を組み合わせて使うと…

今回紹介するのは、新発売の「KICKR CLIMB(キッカークライム)」。すでに発売されている「KICKR」と連動させると、勾配によるペダルの重さや軽さに加えて、自転車自体の高低も再現できるシミュレーターです。これにより、さらに現実的なライドが室内で再現できるようになったのです!

▲後輪をセットするスマートトレーナー「KICKR」。ロードバイクの後輪を外して直接セットするタイプなので、音が静かで振動も少ない。マンション住まいの人でも問題なく使用できる。15万2550円

▲新登場の「KICKR CLIMB」。こちらもホイールを外してセッティングする。フロントフォーク部分が上下することで坂道を再現する。7万9250円

▲前後をセッティングするとこんな感じになる。モニターなしでも使用できるが、さまざまなWebサービスと連動することで、より体感的なライドが楽しめる

「KICKR」と連動できるWebサービスやアプリはいろいろとありますが、今回は「ZWIFT(ズイフト)」というサービスを使用します。

「ZWIFT」は今、世界中のサイクリストを熱狂させているWebサービス。ログインして「KICKR」のようなネット接続できるトレーナーと一緒に使用すると、ペダルを漕げば連動して自分のアバターが画面内を走ります。単独でも走れるし、世界中から集まったユーザーとグループでも走れるサービスです。

「ZWIFT」内にはさまざまなコースが用意されています。上り下りがあるコースもあり、連動して作動する「KICKR CLIMB」を試すにはうってつけですね。

▲今回は大きなモニターを使用したが、自宅で「ZWIFT(ズイフト)」を利用する場合はPCやiPadが現実的

▲ペダルを踏むと画面内のアバターも一緒に走り出す

▼実際の「ZWIFT」の画面

 

 

■持ち上がりはかなりスムーズ!

ペダルを踏み始め、坂道に到達して上り始めると、次第にペダルが重くなっていきます。それに合わせてフロント部分も上がる!

上りには上りの走り方があります。ギアを軽くするのはもちろんですが、サドルの座り位置を少し前目にしたり、上半身を前傾にしたりすることで、より効率よく上っていけるようになります。

後輪部分に取り付ける「KICKR」だけを使っていたときは、コースが上りに差し掛かると、ペダルが重くなるだけだったので、ギア操作で十分でした。しかし「KICKR CLIMB」を併用した場合は、フロント部分も上に立ち上がるため“上りのフォーム”で走らないとうまくペダルに力が加わりません。想像以上にスムーズに上り状態になるので、集中して走らないとうまく自転車を走らせられません。

室内トレーナーの場合は、外を走る場合と異なり、転ぶこともなく、クルマにひかれることもありません。そのため、どうしてもぼんやり走りがちですが、これならかなり集中して走ることになることになります。

▲ちなみに手元のスイッチで勾配の調整ができる

▼前部が持ち上がる様子

正直な話、室内で行う自転車は退屈でつまらないと思っていました。景色が変わらないところでペダルを回し続けるなんて、まるでハムスターのぐるぐる回るヤツみたいだし…。

でもフロントが上がり下がりすることで、身体の使い方を変える必要も出てくるし、それによって、室内にいながらにして上りの走り方を極めることもできます。

「これがあれば外を走らなくてもいい!」とまではいきませんが、車道を気持ち良く走れる場所が少ない日本の道路事情を考えれば「これでも満足できるかも」と思ってしまいます。

Wahooの熱狂的なファンのことを“Wahooligan (ワフーリガン)”といういうらしいのですが、日本でもそんなアツいファンを生み出しそうです。

>> Wahoo Fitness Japan

 

(取材協力:ビアンキストア

(取材・文/今 雄飛)

こん ゆうひ/ミラソル デポルテ代表

スポーツブランドのPR業務を行うかたわら、自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン(IRONMAN台湾、宮古島トライアスロンなど完走)。

 

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