【ニッポンの絶景】日本三名橋のひとつ山口県岩国市の錦帯橋
GOTRIP! / 2017年7月23日 10時30分
日本には木造の橋としては世界最大級とも言える橋があります。
それが山口県岩国市にある錦帯橋です。
近くにある広島県の世界遺産である宮島と一緒に楽しめるため、多くの観光客が訪れるスポットになっています。
今回は山口県岩国市が世界に誇る橋、錦帯橋をご紹介しましょう。
1600年、関ヶ原の戦いで破れ岩国に移封された岩国藩の初代藩主・吉川広家は、関ヶ原の戦いから8年後の1608年に、この地にある横山の山頂に岩国城を築城します。
その岩国城のある山のふもとには、城下町が形成されていきます。その城下町を分断しているのが、錦帯橋がかけられた川、錦川です。
かつて錦川は暴れ川とも呼ばれるほど氾濫を繰り返しており、川に架けられた橋を落とすことで有名でした。
橋が落ちる事で城下町はたびたび分断され、城下町の生活にも深刻な影響が起きていました。
1673年、第3代藩主・吉川広嘉は、とうとう錦川に流れない橋を架けることを決意し、これまでの技術の応用ができない、前代未聞の橋を錦川に架ける事になります。
それが、日本三名橋や日本三大奇橋に指定されている、岩国市の錦帯橋です。
5連のアーチからなるこの橋は、全長193.3メートル、幅員5.0メートルで、主要構造部は継手や仕口といった組木の技術によって釘は1本も使わずに造られています。
1673年に作られた橋は翌年洪水によって一部が流れてしまいましたが、その年のうちに改良を加えて再建され、1950年9月にキジア台風による洪水で流失するまでの間、実に276年間、橋が流れるということはありませんでした。
キジア台風による流失後、鉄筋コンクリートで再建という意見もありましたが、市民の強い要望により、1953年に再度、木造の錦帯橋として再建されました。
現在の橋体に使われている木材は100%国産材のヒノキやケヤキなどが使われています。
橋の下からは岩国城を臨むことができます。
この橋の設計や測量はすべて尺貫法で行われています。
釘もステンレス製などは一切使わず、手打ちしたたたら鉄の和釘が使われました。というのは、当時の修復記録が残っており、修復技術も踏襲できるという先人の知恵がつまった橋、それが錦帯橋なのです。
橋の下を見ると、釣りをしている人や野鳥が飛ぶ姿などを見ることもできます。
錦帯橋では四季折々の景観も楽しむことができます。
春は桜、夏は鵜飼いや花火の夜景、秋は城山の自然林の紅葉、冬は雪化粧と、四季おりおりの色彩豊かな景観が楽しめます。
四季折々の景色が楽しめる山口が誇る名橋、錦帯橋。
もし中国地方を訪れたのであれば、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
錦帯橋
錦帯橋入橋券 往復300円
入橋時間 8:00~17:00(夜間も入橋可能、ただし22時以降は消灯)
公式HP http://kintaikyo.iwakuni-city.net/summary.html
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