ひきこもり経験を“アート作品”に。当事者が撮影した“部屋の写真集”
IGNITE / 2019年2月22日 18時0分
内閣府の調査によると、「ひきこもり」に近い層を親和群とし、その数を155万人と推計。社会問題化していると言われている。
そんな中、一石を投ずるに値する写真集と記念展が横浜で開催されることとなった。その名も「アイムヒアプロジェクト」。“僕は/わたしはここにいる”という意味だ。
©︎I’m here project 2018-2019
■「アイムヒア プロジェクト」とは
現代美術家・渡辺篤さんが中心となり、ひきこもりにまつわる問題に対し、新たな当事者発信の形を模索、当事者の尊重と社会への周知や問いを提示するプロジェクトである。
今回、ひきこもり当事者に自ら撮影した部屋写真をインターネットで募集したところ、約160枚の応募作品が集まった。そこでこれらをデザイナーや写真家らとの編集作業を経て写真集を出版、2月16日に発売。そして記念展「まなざし」を2019年2月16日(土)~ 24日(日)に開催することが決まった。
©︎I’m here project 2018-2019
渡辺さん自身も過去に、足掛け3年間の深刻なひきこもりを経験しているが、それを終える日に自身の姿や部屋を写真撮影したという。
”ひきこもった多くの時間は決して無駄な時間などではなく、 きっとこの「写真作品」を撮影するために必要な制作期間だったのだ” と、認識を切り替えて、美術家として社会復帰したのだ。
©︎I’m here project 2018-2019
■「アイムヒア プロジェクト」写真集出版 / 記念展「まなざし」について
<展覧会概要>
展覧会名:「アイムヒア プロジェクト」写真集出版記念展「まなざし」について”
会場:高架下スタジオSite-Aギャラリー(横浜市中区黄金町1-6番地先)
会期:2019年2月16日(土)- 24日(日) ※会期中無休
時間:11:00-19:00
入場料:無料 ※一部有料イベント有り
WEBサイト:https://www.iamhere-project.org(「アイムヒア プロジェクト」ウェブサイト)
©︎I’m here project/Atsushi Watanabe 2018-2019
©︎I’m here project/Atsushi Watanabe 2018-2019
©︎I’m here project/Atsushi Watanabe 2018-2019
このプロジェクトは、人生における困窮や自閉してしまった時間もまた、クリエイティブな価値になり得る事を示している。ぜひ、見に行ってはいかがだろう。
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