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貸切湯に懐石料理…芭蕉も絶賛した山中温泉を訪ねて

IGNITE / 2015年8月11日 21時16分

写真

山中温泉は石川県加賀市にある情緒あふれる温泉。加賀百万石時代には前田藩・大聖寺藩から多くの湯治客が訪れる、みやびな温泉場として賑わった。

かの俳聖、芭蕉も扶桑三名湯と絶賛した温泉という。

山中漆器や九谷焼の産地としても有名だ。

観光客で賑わう「ゆげ街道」から横道にそれ、大聖寺川方面へ進むと、緑が生い茂った一角が見えてくる。塀に囲まれた敷地の中へと屋根付きの門をくぐると、旅人を迎えるのはしっとりと苔むした日本庭園。


月の棟の温泉露天風呂付き客室「黒谷」の間に案内されると、まずお薄とお茶菓子の接待がある。館内の説明では、大浴場は2か所。そのほかに予約不要の貸切湯があるとのこと。

早速、大浴場「月かげの湯」を拝借する。石造りの内湯と庭園露天風呂の浴槽がある。

続けて、貸切湯「山なみの湯」も拝借。浴槽は内湯だけであるが大浴場に引けを取らないなかなかの広さ。こちらの風呂からは窓越しに鶴仙渓に架かる、あやとりはしが見える。

湯上り処では冷蔵庫にドリンクが用意されており、自由にいただける。冷えたウーロン茶の缶のプルタブをプシュッと開け一気に飲み干す。

その後、館内の「九谷焼の蔵のギャラリー」で目の保養をし、鶴仙渓遊歩道まで出掛ける。川のせせらぎや森林浴を楽しみながら散策できる。

遊歩道のほぼ中央に架かるあやとりはしは、うねるようなデザインがひときわ目をひくS字橋。橋から眺める鶴仙渓の見晴らしもよい。

散策が終わると、お待ちかね。部屋の温泉露天風呂と愉しみな夕食だ。部屋食の夕餉は魚中心の加賀懐石料理。

九谷焼や山中塗りの食器が使用され、料理の盛り付けが引き立ち、目を見張る美しさ。「器は料理の着物である」とした、まごころが伝わってくる。

こちらの宿には過去2回お世話になっているが、仲居さんのつかず離れずの接客と、気さくに話される北陸訛りがいい。少し間延びした語尾が下がっては上がる独特のイントネーション。加賀に来たなぁ、とつくづく感じる瞬間である。

住所:石川県加賀市山中温泉河鹿町ホの1番地
電話:0761-78-4500
サイト:山中温泉 日本が香る宿 胡蝶(こちょう) | 石川 加賀温泉郷
(小椚 萌香)

*日本が香る宿 胡蝶 – 高級旅館・高級ホテルの予約ならrelux(リラックス)
*toratora / PIXTA(ピクスタ)
*chaku / PIXTA(ピクスタ)

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