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コヨミィィィィィーーーーー! 愛と仮面ライダーウィザード

インフォシーク / 2013年9月10日 17時30分

消える直前のヒロインを抱きかかえるウィザード、第50話より!

コヨミィィィィィーーーーー!

仮面ライダーウィザードが泣き叫ぶ。湖のほとりでひざまづきながら。

これは9月8日放映の仮面ライダーウィザード第50話のラストシーンである。コヨミとは、主人公が愛するヒロインだ。いきなりネタバレしてしまうが、第50話では、ヒロイン・コヨミが悪役に斬殺され、存在ごと霧の如く消えてしまう。

守りたかった者を守れず、ウィザードが叫ぶ。そんなシーンである。

いやぁ、面白い話だった。第49話(9月1日)では、2号ライダーがカッコよすぎて、思わず「男とは!」を記事にしたのだが、記事のタイトルに「仮面ライダー」と入れなかったのでインターネットの検索にひっかからなく、ほとんど記事が拡散しなかった…という恥ずかしい事態を招いてしまった。し、しまった…、というわけで、セコくここにリンクを貼ってしまうのだが→『その記事はコチラ!』、今週の第50話はさらに見応えのある話だった!

9月で最終回を迎える仮面ライダーウィザードは、今、最高の盛りあがりを見せている!

それにしても驚くことは、仮面ライダーウィザードが、世界を守る! 街を守る! を越えた恋愛ドラマとして終わろうとしていることだ。

はたして、仮面ライダーウィザードという作品が伝えたい「愛」とは何なのか?!

実は仮面ライダーウィザードは偏愛がいくつか描かれている作品で、そのあたりにストーリーの厚みが出ているともいえる。

例えば、悪玉のボスは実はヒロインの父親だ。彼は病死した娘(ヒロイン)を生き返らせるために、いったん娘の死体を魔法で動く人形にして、次の段階で人形からさらに人間に蘇らせるために、多くの人間を生贄にする準備をしていた。

ここに、屈折した父親の愛が描かれている。

また、第50話で悪玉のボスを不意討ちで仕留め、新たなボスとなった怪人は、実は若い女性を殺すことが生きがいの連続殺人者である。

ここに、猟奇的な愛が描かれている。

ウィザードは、ヒロインが死体の人形とわかっても、なお愛し続ける(「愛している」とか「好きだ」などと言ったことはない)。第48~49話においては、自らの命を捨てて、ヒロインを人形から人間に蘇らせようともする。それは冷静な判断とはいえなかった。

ここに、犠牲的純愛が描かれている。

ジッパヒトカラゲにはなっていない、ウィザードが描く愛の形。これが仮面ライダーウィザードという作品らしさなのかもしれない。

人間の愛なんて、偏っていて当たり前だ。世界中のどこに偏らない愛が存在するのか。世界中のどこに誰かと同じ形の愛が存在するのか。

愛の形はそれぞれ違うもので、それでいいのだ。

(念のため、迷惑や犯罪にならなければ…と付け加えておきます)

ドラマとは、色々なキャラクターがぶつかって生まれるものである。そして実にそれは、色々な愛の形がぶつかって生まれるものであるのかもしれない。

放映当初は、まさか愛を語るヒーローとは思わなかった仮面ライダーウィザード!

来週放映分が実質の最終回、という噂も耳にする。ウィザードは、もうすぐ本当に終わるのだ。

仮面ライダーウィザードが最後に見せる愛は、いったいどんな形なのだろうか?! 楽しみである。

【バックナンバー】仮面ライダー徒然草はこちら

ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターTV」(インターネット)の製作をしている。

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