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転職せず「この会社にいて大丈夫」と思ってほしい──そんな企業が実はやっていること

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月26日 7時0分

 まだ専門的な知識を現場でどんどん使っていくということに、主たる軸足を置いた会社がそこまで多くないという状況の中で、リスキリングという戦力化に向けた人材育成が今、行われている。そんな位置付けであろうかと見て取れます。

●最も取り組みの多いスキルは「データ活用」

 さらにスキル単体で聞き取りますと、どのスキルが大事と考えているかという項目でいうと、データ活用が一番大事で、その次にリーダーシップ、そしてAIの活用(ChatGPTを含む)という順位になっています。

 この順位は毎回変動するわけですけれども、ここ最近やはりデータの活用ですとかChatGPT含めたAIになってきておりまして、やはり大きなトレンドになっていることがこの結果からも見て取れます。

●「この会社にいれば、市場価値を上げられる」 イメージの向上に成果を実感

 リスキリングの成果を実感しているかについては、全体の70%ほどの会社が成果を実感できています。ただ、どんなところに成果を感じてますかというふうに尋ねたところ、結果はかなりバラバラです。その中でもやはり注目したいのは、企業のブランドイメージ、採用イメージに関するものです。

 つまり人材を今の時代に合ったスキルにアップさせ、成長させる。キャリア構築できる。もっと言うと、キャリアが新しくなるので、この会社にいると、明るい未来が待っているんだ、市場価値が上がるんだという、そんなイメージを持たせたいというような企業の狙いが、このアンケートの中から見えてきています。

●スキルアップの機会が少ないと、人材流出が起きる? 企業の懸念

 加えて従業員の満足度についても、高いスコアが毎回出てきています。ブランドイメージの裏返しかもしれませんが、やはり若くて優秀な方とか、あるいはもっと成長していきたい方は転職をしていくという風潮があります。自社に優秀な人材をつなぎとめ、囲い込んでおくためにも、リスキリングが非常に重要であると。旧来型の業務にのみスキルアップの機会が閉じてしまうことは、会社として従業員エンゲージメントに関するリスクだと捉えている。そんな傾向が見て取れます。

 まとめますと、今は企業全体の4割がリスキリングを実施し、スキルに関しても中間ぐらいのスキル、専門とベーシックの中間ぐらいのスキルに今進んでいってる状況です。そして、AIやデータ活用に注目が集まり、企業のイメージ、あるいは人材のエンゲージメントそして再配置ということについて、成果を感じていることが分かります。

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