20代の社員が評価する会社はどこか? ランキングから見えてきた「3つ」の共通点
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月16日 7時10分
若者が高く評価している会社はどこ?
ここ数年、働き方の選択肢が広がったことで、社員はそれぞれの価値観を発揮しながら働けるようになってきました。特に多様な価値観を持つといわれる昨今の若手社員を育成するマネジメント層は、育成の仕方やコミュニケーションについて悩む方も多いのではないでしょうか。
リモートワークの普及により、今まで以上にコミュニケーションの壁を感じるシーンも多いと思います。若手社員側も、入社後早いタイミングでコロナ禍を経験し、どのように社内のつながりをつくってよいのか戸惑っているケースもあるでしょう。
そこで、今回は当社が運営する転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」で、20代若手社員が評価する、「チームワーク」スコアが高いとされる企業を調査。ランキングをもとに、その共通項から若手社員を育成するマネジメント層が意識するべきポイントについて探ります。
●3つの共通項
OpenWorkに寄せられた20代の若手社員の回答に絞り、チームワークスコア(「風通しの良さ」「社員の相互尊重」の合計スコア)が高いトップ30社をランキングにしました。
トップ30社のうち最も多い業界は、比較的プロジェクト形式で業務を進めることが多いとされる「IT・通信・インターネット」で10社と約3割を占める結果となりました。
ランクイン企業のクチコミを見ると、以下3つの共通項が浮かび上がりました。
(1)上下関係がフラット
ランクイン企業に寄せられたクチコミからは、風通しが良く社員同士がフラットな関係、上司と対等に話せる、といった声が多く見られました。特徴的だったのが、2位にランクインしたチームラボ。社員間の階級がないことに対するポジティブなクチコミが複数見受けられました。
立場に関係なく対等に接することができる環境は、若手社員に心理的安心感を与え良好な関係を築くうえで不可欠です。
「フラットな組織を採用しており、社員間の階級はなかった。社員一人ひとりが自由に意見を述べ、意見の対立があっても尊重し、協力しあって問題を解決できた」(カタリスト、在籍5~10年、チームラボ)
「採用時に聞いていたオープンでフランク、出る杭は伸ばす、年次関係なし、役職機能論などに表されている通りだと感じた。人間味があってビジネスへの本気度の高い人が多い。ある程度大きな組織なのでそうでない人が混じるのも事実だが、抜てきされるような人間は文化風土を率先して体現しているため、良い影響を受けて良いメンバーが増えている印象。また社長役員クラスがフラットに現場のメンバーと交流を行っているため、その姿勢には感銘を受ける」(コンサルタント、在籍5~10年、クイック)
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