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やりすぎやん、スシロー! 鶴瓶のCM“抹消”は危機管理的にアリかナシか?

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年2月5日 6時10分

やりすぎやん、スシロー! 鶴瓶のCM“抹消”は危機管理的にアリかナシか?

スシローが鶴瓶さんのCMを抹消、なぜ?

 「ええやん、スシロー。」と満面の笑みで運営会社(FOOD & LIFE COMPANIES)を持ち上げていた笑福亭鶴瓶さんが、無慈悲にサクッと切り捨てられるという衝撃の展開を受け、世間から「やりすぎやん、スシロー。」の声があふれている。

 発端は1月25日、元タレント中居正広氏の「女性トラブル」の起点となったといわれる自宅BBQに、タレントのヒロミさんや鶴瓶さんが同席していたと『週刊文春 電子版』が報じたことだった。

 といっても記事を読む限り、2人はその場にいただけで、「女性トラブル」はもちろん、中居氏と女性とのやりとりに何もかかわっていない。実際、1月28日にはヒロミさんが出演する情報番組で、「BBQに参加したのは事実だが、その場に被害女性がいたことも知らなかった」と説明した。

 スキャンダル記事の箔(はく)を付けるため、本件とそれほど関係のないビッグネームを登場させて、世間の注目を引き付けるのは週刊誌の基本的なテクニックだ。今回もどうせそんな感じの「もらい事故」でしょ――。そんな同情論が広がる中で、世間がドン引きするような対応を取ったのがスシローである。

 同社は2023年7月より、鶴瓶さんを「スシローのこだわりの語り部」というイメージキャラクターとして起用。公式Webサイト、テレビCMなどの広告はもちろん、店内のポスターやタブレットなど至るところであの人懐っこい笑顔を流していた。しかし、1月29日夕方に公式Webサイトから「抹消」したのだ。店舗にも鶴瓶さんの姿はない。

 メディアの取材を受けたスシローは「お客さまからさまざまな声をいただいておりましたことを踏まえ総合的に判断し、対応しております」と回答した。

●スシローの対応は危機管理的にプラスかマイナスか

 これには「鶴瓶さんがかわいそう」「明らかに過剰反応」という批判が多く寄せられる一方で、広告業界やコンプラ界隈の人たちからは「これから新たにどんな情報が出てくるか分からないので危機管理的にはしょうがない」「ブランドイメージの悪化を避けるためには苦渋の決断では」といった声が出ている。

 ただ、報道対策アドバイザーとしてこの手の問題に対応したこともある経験からいわせていただくと、今回の対応は「危機管理」ではない。危機の発生や拡大を防ぐという本来の目的と180度真逆の結果、つまりは「新しい危機」を招いてしまっているからだ。

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