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「Xperia 1 VI」は“普通のスマホ”に見えるが「戦略は全く変わっていない」 ソニーに聞く変化の理由

ITmedia Mobile / 2024年6月10日 11時51分

「Xperia 1 VI」は“普通のスマホ”に見えるが「戦略は全く変わっていない」 ソニーに聞く変化の理由

ディスプレイのアスペクト比や解像度が変わったことが注目を集めている「Xperia 1 VI」

 ソニーは、同社のフラグシップモデルとなる「Xperia 1 VI」を投入する。ドコモ、au、ソフトバンクが取り扱うキャリア版が6月7日に発売され、ソニー自身が販売を行うオープンマーケット版も用意。ミッドレンジモデルの「Xperia 10 VI」も発売する。いずれもXperia 1シリーズ、10シリーズの最新モデルという位置付けだが、特にXperia 1 VIは、その特徴が大きく変わったことが話題を集めた。

 アスペクト比が19.5:9になったディスプレイは、その変化の1つだ。Xperia 1は、初代モデルからシネマスコープサイズに近い21:9のディスプレイで映画を全画面表示できることを売りにしてきたからだ。解像度も4KからフルHD+に変更されている。また、「Xperia 1 II」以降搭載してきた「Photography Pro」も廃し、カメラアプリを刷新。「Cinema Pro」や「Video Pro」も統合し、カメラのユーザーインタフェースを大きくリニューアルした。

 2019年に登場した「Xperia 1」は、「好きを極める人」をターゲットに明確化し、カメラや音楽、映像表示といったソニーの持つ技術をふんだんに盛り込むのがそのコンセプトだった。21:9のディスプレイやPhotography Proも、こうした考えに基づいて採用されたものだ。これらを大きくリニューアルしたXperia 1 VIは、ターゲットやコンセプトを変えてしまったのか。その疑問を、Xperiaの開発を率いるモバイルコミュニケーションズ事業部 事業部長の大島正昭氏と、プロダクトプランナーの八木隆典氏にぶつけた。

●21:9のアスペクト比に課題 カメラUIの改善を求める声も

―― Xperia 1以降の特徴だった21:9のディスプレイが19.5:9になったのには驚きました。戦略やコンセプトが変わったのでしょうか。

大島氏 比率変更のことはよく聞かれますが、全然そんなことはありません。Xperia 1シリーズはクリエイターの声を聞きながら作っている中で、今の視聴環境やクリエーション環境として、こちらの比率の方が創作活動に適しているという判断です。戦略自体は全く変わっていません。

―― より広い層を狙うために、とがった部分を少し丸めたということではないんですね。

大島氏 より広い層をという意味だと、どちらかといえばXperia 10 VIにがんばってもらいたいですね。「好きを極めたい人々に想像を超えたエクスペリエンスを」というコンセプトは、そのままです。

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