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“完全0円”の格安SIM「みんギガ」が生まれたワケ 若年層のギガ難民を救えるか

ITmedia Mobile / 2024年7月2日 16時46分

“完全0円”の格安SIM「みんギガ」が生まれたワケ 若年層のギガ難民を救えるか

月額0円でアンケートに答えると500MBのデータ容量が付与される「みんギガ」

 「0円」を打ち出す通信サービスは注目を集めやすい反面、採算が取りづらく、継続性には難点もあった。1年強で1GB以下0円を終了させた楽天モバイルは、その代表例といえるかもしれない。過去にはNUROモバイルの「0 SIM」もあった。現状でサービスを継続しているのは、povo2.0ぐらいといっていいだろう。そんなpovo2.0も、6月末でau PAY方式のギガ活を終了する。

 このような状況の中、ユーザー対象をZ世代に絞って基本料0円を打ち出す新たなサービスが登場した。BAKERUが提供する「みんギガ」がそれだ。同社は、イベント企画や空間プロデュース、編集などを手がけるベンチャー企業で、通信サービスを提供してきた実績はない。そんなBAKERUがみんギガを提供できたのは、オプテージの運営するmineoの新規事業創出プログラム「DENPAto」を活用したからだ。みんギガは、DENPAtoから生まれた第一号のサービスになる。

 mineoはMVNEという位置付けでB2B2Cのサービスを展開する。一方のBAKERUは、ユーザーアンケートをリサーチに生かし、アンケートを依頼する企業から収益を得る仕組みだ。みんギガは、7月1日にβ版としてサービスを開始した。正式サービス化も視野に入れている。では、BAKERUはどのような目的でみんギガを始めたのか。mineoが同社を支援する狙いも聞いた。インタビューには、BAKERUの執行役員 正嵜亨氏と、オプテージで法人事業を担当するモバイル事業戦略部マネージャーの山下慶太氏が答えた。

●若い人に“ギガ”を提供することは、お金を渡すことよりも価値がある

―― 最初に、みんギガのサービスを始めようと思った経緯を教えてください。

正嵜氏 オプテージさんのやっているDENPAto(でんぱと※モバイル通信を活用した新規事業創出プログラム)の中で、新しい通信サービスを作れないかとお声がけをいただきました。われわれとしても新しいものが作れるのではないかと思ったのが、最初のきっかけです。mineoの中で面白いと思ったのが、マイネ王でお客さま同士がコミュニケーションを取っていたり、知らない人にも「パケットギフト」という形でデータ容量を渡せたりするような“つながり”ができているところです。この部分は通信サービスとして特異なところで、面白いと感じました。そういったものを転換すれば、何かサービスが作れるのではないかと考えました。

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