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モトローラ急成長の要因を聞く 日本のスマホはFeliCaありきで開発、ソフトバンクやIIJとのタッグも成功

ITmedia Mobile / 2024年8月9日 13時0分

●MVNOではIIJが独占販売 「今回はこのやり方が一番よかった」

―― ソフトバンクとの話が先ほど出ましたが、オープンマーケットモデルはIIJmioが独占販売しています。MVNO最大手とはいえ、1社だとなかなか規模感も出ないと思いますが、この取り組みにはどのような意味があるのでしょうか。

仲田氏 パートナーの皆さんにお願いしているのは、他社の端末以上に弊社の端末をしっかりと訴求していただき、販売していただくことで、これが重要なポイントです。それを最大化するにはどのような方法がいいのかをいろいろな人とお話しする中で、IIJさんが積極的に取り組んでいただけるということだったので、このような座組になりました。

―― 独占だと、逆に他のMVNOの販路がなくなってしまいますが、それを惜しいと感じたことはありませんか。

仲田氏 いろいろな考え方がありますが、今回に関しては、このやり方が一番よかったと思っています。プロモーションもそうですが、いろいろなことを試しながらやっているところです。売り方に関しても、そのときに一番いい方法を選んでいきたいと考えています。

―― IIJmio以外の量販店では販売していますが、こちらでも売れているのでしょうか。

仲田氏 はい。売れています。もちろんIIJさんには売っていただいていますが、いろいろなリテールできちんと数が出ています。

●日本で出すスマートフォンはFeliCaありきで開発している

―― FeliCa(おサイフケータイ)についてお伺いしたいのですが、moto g64 5Gもmotorola edge 50 proも、おサイフケータイに対応しています。必須と考えているというご発言もありましたが、この真意を教えてください。

仲田氏 防水に関しては、われわれ(モトローラ・モビリティ・ジャパン)から必須ということをグローバルの端末企画部隊に言い続けてきました。今では、日本の当たり前ではなく、世界の当たり前になりつつあり、さまざまな国や地域で防水の価値が認められるようになってきました。実際、かなりの製品は防水ありきになっています。

 FeliCaに関しても、ベースとしてNFCを搭載していることもあり、日本に向けて出荷する可能性があるものは、FeliCaを前提にしながら企画開発しています。われわれからも、早い段階でそれを伝えています。これまでは、グローバルモデルにこういうものがあると伝えられ、その中からピックアップしていましたが、逆に、われわれの方からこの機種にはこういう価格帯で、こういった商品性を持った端末を作ってくれという要望を挙げています。そうすると、防水もFeliCaも入るから、これがいいのではという提案があります。こういうものが欲しいので、これを開発してほしい、では、ベースを何にするか……そういう形にコミュニケーションの仕方を変えています。

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