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在留外国人向けSIM「Smiles Connect」が生まれたワケ 2回線の“コンボプラン”や送金サービスとの連携が面白い

ITmedia Mobile / 2024年9月6日 6時5分

在留外国人向けSIM「Smiles Connect」が生まれたワケ 2回線の“コンボプラン”や送金サービスとの連携が面白い

在日外国人向けの通信サービス「Smiles Connect」

 在留外国人から高い支持を集める海外送金サービスの「Smiles Mobile Remittance(以下、Smiles)」を手掛けてきたデジタルワレットが、7月に傘下のデジタルワレットソリューションズを通じてMVNOとして通信サービスを開始した。「Smiles Connect」が、そのサービス名だ。ターゲットは、日本で暮らしながらSmilesの送金を行う外国人。大手キャリアや一般的なMVNOとの契約のハードルが高かったユーザーに向け、安価な料金でサービスを提供する。

 料金プランにも特徴がある。音声プランのデータ容量は3GB、10GB、30GBと一般的なMVNOに近いが、同社は大容量のデータSIMをセットにした「Combo」と呼ばれるプランを展開。2枚のSIMカードを組み合わせると、最大110GBのデータ容量を5478円(税込み、以下同)で利用できる。53GBのプランは、3278円と大手キャリアのオンライン専用プランに近い水準の料金だ。

 では、同社はなぜ畑違いのMVNO市場に参入することを決めたのか。また、他社ではあまり見かけないComboプランを展開した理由はどこにあるのか。こうした疑問を、デジタルワレットに聞いた。インタビューには、デジタルワレット 執行役員 Deputy COOの梅川怜氏と、MVNO事業を展開するデジタルワレットソリューションズ Connect事業部 統括マネージャーの近藤樹奈氏、副統括マネージャーのリリア・ハウエンスタイン氏の3人が答えている。

●外国人にとってハードルの高い「銀行口座」と「クレジットカード」

―― 最初に、デジタルワレットの主要事業からご説明いただけないでしょうか。MVNO以外に、普段はどのようなことをやれているのかを改めてご説明ください。

梅川氏 デジタルワレットは2014年に創業した会社で、ソニーで電子マネーやFeliCaをやっていたメンバーが立ち上げました。もともとB2Bの受託開発を行っていましたが、FeliCaやおサイフケータイの事業で金融のシステムを作るノウハウがあったため、それを用いてB2Cの国際送金サービスであるSmilesを立ち上げています。それが2017年のことです。

 最初はフィリピン向けのサービスとしてスタートし、今は全世界、200以上の国や地域にモバイルアプリだけで国際送金ができるサービスになりました。17年当時は海外送金も、アプリだけで完結するサービスが他にありませんでした。日本にいる外国人の方が母国に仕送りするための送金を日常的にしていますが、銀行などに行き、窓口で手続きすることが多かったのです。

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