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日本通信が“290円で作ったCM”を流したワケ 290円プランの訴求で収益が出るのか? 福田社長に聞く

ITmedia Mobile / 2024年9月25日 14時39分

 そこからは制作です。教科書的な字では面白くないので、その人が書いたことがリアルに出る感じにしました。声もうまかったですね。普通に話をしているときにはそんなにいいとは思っていなかったのですが(笑)、テレビで流してみたら「いいじゃん」となりました。最後は紙をめくるところですが、2枚めくってしまったり、下がズレてしまったりで、なかなか大変でした。

―― あれは本当に15秒に収めたんですか。

福田氏 うまくいったと思っても1秒足りない、逆に1秒オーバーしてしまったということが何度もあり、苦労しました。最後はガムテープがあったので、それを手につけて紙がくっつきやすくするような工夫もしました(笑)。

―― 編集でチャチャっと縮めてしまう、みたいなことはしなかったんですね。

福田氏 編集でやろうと思ったら、何でもできてしまいますからね。あるいはCGでという手もあったのかもしれませんが、リアルなものとはちょっと違うという思いがありました。音も後から入れたわけではないんです。ここがiPhoneのすごいところで、「サッ、サッ」という音もちゃんと聞こえました。文字の色がちょっと薄いと思い、鉛筆を4Bにしたかったのですが、既に買われてしまっていて予算オーバーでした(笑)。そういうところも含めて、リアルにできたと思います。

―― ここも編集でコントラストをガッと上げたりすれば……(笑)。

福田氏 そうしたくなりますが、ここはあえて素で勝負しようと思いました。料金を紹介したかったのではなく、日本通信はこういう会社っですと伝えるには、ベタにやった方がよかったと思います。

―― iPhoneで撮ることに難しさのようなものはありましたか。

福田氏 撮影用の台を作りましたが、この上に実際に置いてみたら傾いてしまう(笑)。斜めになると、紙が真四角に写らないんです。僕のはiPhone 15 Pro Maxなので、これではダメだということで小さい方に変えました。

 あと、台に光が反射して、黄色くなってしまうんです。ここには黒く塗った紙をつけました。黒い紙を買うと、290円をオーバーしてしまうので(笑)。

●普段「テレビを見ない」人からも「テレビ見ました!」との反応が

―― CMを流す時間帯は決まっていたのでしょうか。

福田氏 そこはお任せしていましたが、CMを流したのは関東と静岡です。全国一律でいこうとすると、7億円ぐらいになってしまうので……。そこに絞りつつ、どのぐらい投入すれば多くの人が1回、2回は見たとなる量をやっています。1回、2回見れば、話題になるからです。

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