1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

日本通信が“290円で作ったCM”を流したワケ 290円プランの訴求で収益が出るのか? 福田社長に聞く

ITmedia Mobile / 2024年9月25日 14時39分

 最初は群馬(※福田氏は群馬県出身で現在、前橋工科大理事長も務める)と静岡で流そうと考えていました。テストマーケティングとして、地方だけなら安いのでと思っていたのですが、完成したものがよかったので、一度は関東全体でやらないとダメだろうということで、全域に投入しました。中途半端だともったいないので、関東では、このぐらいの投入量であれば、多くの人に見てもらえるという量でやりました。

 静岡では、それよりも投入量を増やしています。効果測定するために、そこだけは3割増しぐらいにしました。あとは、インターネットやSNSで、関東、静岡と関西圏も含めてやっています。検索広告は全国です。CMはその3段階です。

―― ターゲットはやはり一般層に広くということでしょうか。

福田氏 日本通信SIMになってからは、MNPで入ってくる方が圧倒的に多い。これは、b-mobileのときになかった傾向です。これが意味しているのは、メイン回線としてご利用する方々が増えているということです。実際、料金プランもメインで使っていただける内容になっています。そうなってくると、ターゲットは誰彼問わずになってきます。分かっている方だけに向けるのであればインターネットで十分ですが、一般の方々に届かせようとすると、やはりテレビの力は絶大です。

―― 効果はどうでしたか。

福田氏 申込数は増えていますが、今、それを測定しているところです。やはり知らなかった人が圧倒的に多かったという感触があります。「そんなのあるんだ」という感じで、調べたあと乗り換えるという声はいろいろなところに書き込まれていますし、実際、数自体も増えています。そういう意味では、ペイしています。

 これは今検証中ですが、通信は典型的なサブスクモデルで、3年間続けばペイすることになります。やはり予想通りというか、普段「テレビを見ません」という人からも「テレビ見ました!」って言われるんですよ(笑)。特定の番組を見るために見るというのではなく、テレビがついている状態にはあるのだと思います。

―― 次回作はありますか。

福田氏 考えています。これは、どこかでやらなければいけない。データを取りながら状況を見ていますが、2年後に向け、その後のことも考えています。

 最近、考えていることがあって、今はアンテナピクトにdocomoやau、SoftBankと出ますが、音声の相互接続をすれば、ここに日本通信と出すことができます。その準備もしつつですね。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください