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順風満帆だった中学受験は一気にどん底へ 併願校に計55万円の入学金、終了は2月6日 リアル中学受験

iza(イザ!) / 2025年1月10日 13時0分

不合格の発表を見た直後でした。事務室の近くで5日入試の願書受付がまだ続いていたのです。この時、私が5日の締切日を忘れていたのか、最初から受けないものとして確認していなかったのか覚えていませんが、とにかく「もうワンチャンス」あったのです。大慌てで現金で受験料を払って手続きをしました。

学校まで来なければ気づかなかったと思うと、冷や汗ものでした。娘にもそのことを伝えましたが、まだ連続不合格のショックが大きかったのでしょう。帰りの電車の中でもずっと泣いていました。

ただ、この時も親は忘れてはならないことがありました。埼玉入試で合格した学校の入学金締め切りがこの日の夕方に迫っていたのです。先ほど終わったばかりの第2志望校も受かっている保証はどこにもありません。こちらも難関校に変わりはないのです。

受験スケジュールを組んでいるときは、「入試」「発表」「振り込み」「手続き」などと機械的に考えてしまいがちですが、いったん入試が始まって当落がはっきりし始めると、思わぬ事態も起きてしまいます。埼玉の方には悪いですが、「本当に埼玉まで通うのか」「通わせるのか」という思いに踏ん切りがつかないまま、入学金25万円を納めざるを得ませんでした。

長かった6日間

振り込みを終えたわずか数時間後のことでした。その夜、第2志望校の発表が早くもネット上でありました。娘はまったく自信がなかったようで、「埼玉へは何線に乗って行けばいいのか」などと漏らしていました。

パソコン上に出た結果は何と合格。本命校ではないにしろ、家族の暗かったムードが一気に吹き飛びました。ただし、こちらの入学金約30万円も翌日中には払わねばなりません。2日連続で計約55万円の出費ですが、もう背に腹は代えられません。

翌2月4日は勉強もしませんでした。代わりに、合格した第2志望校を改めて見に行き、「セーラー服もいいかもね」などと言って校舎の前で写真も撮りました。ここまで追い込んでしまったことがかわいそうになり、「こっちの学校にしたら。明日はもう受けなくてもいいよ」とまで言いましたが、娘は「受ける」と言いました。

2月5日、もうほとんどの受験生が受験を終了しています。まさかこの日まで試験会場にいるとは思いませんでした。先にも触れたようにこの日は定員もわずかで倍率は20倍以上のとんでもない数字です。ただ、娘は現実的に行ける学校を得たことで、吹っ切れてリラックスできたのでしょう。翌6日の3回目の合格発表で、ついに本命校への入学を許されたのです。

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