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タイ自動車産業が構造不況に 日系メーカー苦境

Japan In-depth / 2017年7月30日 22時30分

日系自動車会社の中で、生産能力を大幅に削減する、工場を1つ削減する、そうすることによって、300万台という過剰生産設備の圧縮に努め、恒常的に70%以上の稼働率を維持する、このような行動を取る会社が出てくるのか、甚だ興味深い。

9 日系ベンチャーの挑戦

そんな中で、なかなかVCが生まれにくいといわれる日系企業の中にあって、国籍は日本だが、生産はタイ、というユニークな自動車会社をご紹介したい。FOMM(First One Mile Mobility)である。スズキやトヨタでエンジニアとして車開発に携わった鶴巻日出夫社長が興したEV専門の自動車会社である。

本社は川崎だが、生産は現地委託という形を取り、バンコク郊外で行う。そのEVだが、軽自動車よりやや小さい、一応4人が座れるマイクロカーである。(写真3)インホイールモーターが各タイヤの内側に装着され、リチウムイオン電池を据えたEVモデル。そのユニークな発想は、水に浮く、短距離であれば水上を移動できるというもの。タイは以前から洪水が多いため、この機構を備えることとなった。

写真3: FOMMのEV車

(出所: 2017年6月 筆者撮影)

まだ改良の余地は大きく、更なるコストダウンは必須であるが、2018年からタイに於ける生産・販売が始まる予定である。構造不況業種の中にあって、全く新しい市場の創造である。中国やインドなどからも問い合わせが多いと聞く。今後の成長に期待したい。

トップ画像:以前より交通マナーが格段に改善したバンコク市内 

(出所: 2017年6月 筆者撮影)

※図表が表示されない場合は、Japan In-depth(http://japan-indepth.jp/?p=35306)で記事をお読みください。

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