嘲笑された日本の小切手外交 集団的自衛権の禁止とは 2
Japan In-depth / 2019年7月3日 10時34分
だが日本はなんの行動も取らなかった。日本は日ごろ世界平和への寄与を誇らしげに宣伝し、湾岸からの石油への依存も大きかった。だが実際の平和維持活動をなにもしなかった。
▲写真 第一次湾岸戦争(1991年) 出典:Public domain
日本はイラクの他国の軍事占領を正すという国際大義のために、汗も血も流さなかったのだ。かわりに巨額の資金を提供した。だが多国籍軍に主権を回復されたクウェート政府はその参加国すべてに感謝の意を述べながら、日本にはなにも伝えなかった。日本の態度は国際的に「小切手外交」とあざけられた。
日本が世界の経済大国でありながら、他のすべての諸国がそれなりに貢献する国際平和の維持になにもできないということへの批判でもあった。日本だけは集団的自衛権の禁止のために世界の多数の諸国が共同で進める安保活動、平和維持活動はまったくゼロになってしまう、という結果だった。
(1はこちら、3につづく)
トップ写真: G20大阪サミットでの日米首脳会談が行われた会場(2019年6月28日 大阪市) 出典:flickr ; The White House
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