「躊躇せず消費税減税を」国民民主党代表玉木雄一郎衆議院議員
Japan In-depth / 2019年9月7日 11時24分
安倍: EUは経済的にも防衛的にも大事。そして今、ボリス・ジョンソン英首相に、トランプさんが秋波を送っている。
玉木: EUはものすごく大事。既存の枠組みやルールが一旦全部リセットされるのではないかという時代だから、日本から積極的な外交構想を持って新しい世界の秩序を作って行かなければいけない。
現在は、ある種ブロック経済化している。今風に言うとデカップリングだ。アメリカの影響を受ける経済圏と中国の影響を受ける経済圏に分かれていっており、日本は股裂きになる。その時にもう一つの軸を持っていないとダメ。私はイギリスと英連邦との間で1つ持つと言うのがすごく大事ではないかと思っている。
■ 憲法問題
安倍: さて憲法問題。国民の関心は低いとは言うものの、前に進めないわけないわけにはいかない。国民民主党は憲法審査会には前向きだが、立憲民主党がなかなか首を縦に振らない。憲法改正の発議に審査会の全会派一致を必要とする原則を、緩和すればよいという意見もある。もしそういう呼びかけが自民党からあった場合について、どうするか?
玉木: 我々はずっと言っている事は同じ。まずは前の前の通常国会から積み残しになっている国民投票法について、議論をきっちりやる。我々は政党の中で唯一対案を出しているCM広告規制や我々の対案も含めて、しっかり議論をしてもらいたいので、1日も早く議論を再開してもらいたい。
ただ、(憲法審査会の開会ルールについては)、中山太郎先生の時からずっと伝統がある。与野党がしっかり合意して、静かな環境の中で議論をしていこう、というルールを丁寧に作ってこられた。まずは野党第一党と自民党の間でそういった環境を整えてもらいたい。我々はいつでも議論したいと思っている。ただ、ワイルドに行こう、とか議長を変えろ、とかとんでもないことを言うから、こっちもなかなか応じられなくなる人が出てくる。
自民党側にもそういったちょっと軽はずみな発言や、野党を逆なでするような事は控えていただきたい。一方で野党側もいたずらに審議拒否するのではなくて、憲法審査会の中で冷静で丁寧な議論を積み重ねていくことが必要だと思う。
中身の議論も、我々は全然否定しない。いわゆる改憲4項目、特に9条の改憲については、私はずっと問題ありと言い続けている。中身には納得しない。反対だ。ただ議論はする。だから強引にやるような事はやめてくれと。私は憲法について丁寧な議論ができる環境になったのかなと思っている。なぜかと言うと(自民党、公明党、日本維新の会の合計議席が)3分の2を割り込んでいるから。
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