「躊躇せず消費税減税を」国民民主党代表玉木雄一郎衆議院議員
Japan In-depth / 2019年9月7日 11時24分
日本は、日米韓の連携で押し戻した大陸の影響が、38度線から対馬海峡まで降りてきて在韓米軍が退く、という事態を想定し、防衛・安全保障を考えていかなくてはいけない時代に入ってきている。
安倍: ホルムズ海峡付近で日本などのタンカーが攻撃を受けた際、トランプ米大統領は「自国で防衛すべき」と述べた。現在、日本の防衛費に大きな増加は見られない。日本は考え方を改めるべきか?
玉木: 一定程度、自主防衛の力を強めていくことが必要だと思う。しかし、それを全て防衛費の増強だけに頼っていては限界もある。やはり外交は大事。その意味ではもちろん韓国とどう向き合うかは大事だが、むしろ日中関係がすごく大事だと思う。結局韓国も中国の影響を向けていろんなポジションを決めていくようになる。
日中関係をうまく回していくためにも日米のより緊密な連携が必要。
日本は、中国とアメリカという、2つの大国に振り回されるような時代になってきている。安全保障的にはアメリカだけれども、経済関係では中国が離せない。かつ地政学的にも、北朝鮮や韓国を考えるときには、中国ときちんと結んでおく必要がある。
■ 21世紀の日英同盟
(アメリカと中国の)どちらにつくか、振り回される可能性がある。
その時に、日本はもう一つの外交的な軸をちゃんと持っていなければいけない。それは、イギリスとの関係。
私は21世紀の日英同盟を結べば良いと思っている。イギリスだけでなく、大英帝国の支配下にあった国々との関係を。ニュージーランド・オーストラリア・シンガポール・インド・カナダ。ここは安全保障上も極めて重要な地域だし、それらの国を入れるとGDPもそれなりに大きい。かつ成長著しいインドが入っている。
インド太平洋戦略というのは、アメリカとだけ組み立てるものではない。米中だけでは捉え切れないもう一つの軸を、イギリスときちんと結ぶことによって(持つ)。イギリスも多分大歓迎だと思う。日本を経由して日ーEUでEUにアクセスできる。日本が新しい外交の軸をもう一つ提案していくと言うことが多面的な外交をしていく上では必要だと思う。
単に韓国との関係をどうするか、ということだけではなく、その先に日中関係、さらには日米関係を考える。米中だけではなく、もう一つ軸を入れることによって、多面的で多層的な外交ができる。そのようにして影響力を発揮しながら、外交と最低限の自主防衛を高めていくことの組み合わせでこれからの新しい変化の時代に備えて行くと言うのが現実的なアプローチだと思う。
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