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コロナ禍で再認識 インクルーシブの重要性

Japan In-depth / 2020年9月4日 20時30分

コロナ禍で再認識 インクルーシブの重要性


Japan In-depth編集部(佐田真衣)


【まとめ】


・イベント「コロナ禍で求められるインクルーシブ・イノベーション」が開催。


・登壇した4人の起業家が新型コロナ禍の影響などについて語った。


・これからもインクルーシブ・イノベーションが加速していくだろう。


 


新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、サプライチェーンが途絶し、多くの産業が生産一休止などの難局に直面した。新興企業4社の代表が、ウィズ・コロナ時代におけるビジネスのあり方を議論した。


9月3日に行われたオンラインディスカッションのテーマは「コロナ禍で求められるインクルーシブ・イノベーション」。「インクルーシブ」とは、「包み込むような」とか「包括的、包摂的」という意味だが、「インクルーシブ・ビジネス」といった場合は、新興国や途上国における社会問題の解決と企業への経済的利益を両立させるビジネスモデルを指す。


創業時からインクルーシブを重視してきた4社の代表が、コロナ禍で再確認したビジネスにおけるインクルーシブの重要性を議論した。


登壇者は、株式会社ファーメンステーション代表取締酒井里奈氏、株式会社andu amet代表取締役/デザイナー鮫島弘子氏、フーズカカオ株式会社代表取締役福村瑛氏、株式会社ヘラルボニー代表取締役社長松田崇弥氏の4名。


インクルーシブを意識している会社の中でも、今回登壇した4社は社会で取り残されてしまいがちな人と一緒に事業を行っている。海外に拠点がある企業は、物理的制約の中、新規事業の開拓等を行ってきた。


 


■ コロナ禍で受けたダメージ


まず、エチオピアのシープスキンを材料にした高品質皮革製品の企画、製造、販売を行っている、株式会社audu amet代表取締役/デザイナーの鮫島弘子氏(以下、鮫島氏)は、新型コロナウイルス感染症の拡大が始まった時期の事業継続の困難さについて語った。



▲写真 株式会社andu amet 代表取締役/デザイナー 鮫島弘子氏 写真提供:andu amet


鮫島氏:


「エチオピアでは今、一日1000人から2000人ほど感染者が増えている。マスク着用の義務化などなされているが、水道がなく家が多いので、(手洗い用の)水タンクが設置されたりしている。実際に我がでも手洗いの機会を増やしたり、ソーシャルディスタンスを意識し、全員マスク着用するなど、工房でも感染症対策を行っている」。


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