総裁選「人気だけで選ぶと必ず間違える」元防衛相中谷元衆議院議員
Japan In-depth / 2021年9月11日 11時36分
そのためにはやはり、候補者が出揃って、色々な分野において、奥の深い討論をして、問題点を追求して正していくと。そういう中に一つの自民党のこれからの政策の方向性とか柱が出てきて争点も浮かび上がってくると思います。選ばれた総裁というのは、自らあげた政策は当然ですが、総裁選によって、集約された結論、意見それを実行していくための正に大事な総裁選だと思います。
安倍: 最近、自衛隊機のアフガニスタンの撤収がありました。日本人、もしくは日本政府のために働いていたアフガニスタン人などの救出がかなわないまま、戻ってきてしまった。なぜ、あのようなことになったのか?
中谷氏: 私も8月14日ごろから現地のNGOとか関係者から取り残された人が大変だと聞いていました。すでにタリバンによって迫害を受けて、通訳も殺害されたという情報もあり、これは早く退避をということで、外務省に連絡をして、大使館、邦人はもちろんのこと、そこで働いている人も一緒に帰す要請をお盆の前にしました。その時からもう、退避計画は立てていたみたいですが、途中で状況が変わってきた時に、その作業を止めたりしました。結局、22日ごろに、官邸において自衛隊機を使おうと判断をして、その後、スタートをしたということです。まずは民間機、次に外国の飛行機、それでもだめなら自衛隊機という風に考えていたようです。真っ先に自衛隊機を送るとなると、障害になるのが自衛隊法の安全な地域でなければ派遣はできないという項目です。現実に、行けるかどうかという情報収集が必要なわけです。
しかし、現地の大使館の人が早く避難しなければ便がないぞということで、全員避難して、人が残っていませんでした。武官もいなくなってしまって、そういう現地の情報や軍の情報などが本当に日本に入ってきたのかという問題があります。第三国の情報もそうですけど、やっぱり情報収集能力が重要です。
大使の仕事は、単に大使館員の安全だけではないはずです。早く離脱するのではなくて、残された人の救出とか、情報収集とか、自衛隊機の救援とか、何人かは残しておかないといけないのです。現に韓国とかアメリカとかイギリスは大使が最後の最後まで残って、最後の救援機で離脱しているのです。危機管理における状況の中で、自ら安全なところにいるのではなくて、ある程度、職責をかけて、最善の対策を取るためにやらなければならないことをすべきです。もちろん、自衛官は命をかけて活動しますが、その条件作りのために外務省大使館の果たすべき役割というのは大きかったと思います。
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