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総裁選「人気だけで選ぶと必ず間違える」元防衛相中谷元衆議院議員

Japan In-depth / 2021年9月11日 11時36分

安倍: 政府与党という言葉があるように、与党側から政府にプレッシャーをかけることもあると思うし、実際、様々な提言を官邸や所轄大臣に持って行っている。だけどもなかなか進まないことが多い。例えば、ワクチンの問題であるとか、女性の貧困の問題である、エネルギーの問題とか。しかし、所轄省庁がアクティブに動くどころか、何も変わらないことがよくある。どうして政府は動かないのか。





中谷氏: それはやはり、日本人が急激な変化を望まないということがあるのではないでしょうか。変えるとしたら穏やかに、国民の理解を得ながら変えなければという民主主義を徹底しすぎていると思います。私、過去30年間政治経験がありますが、一番評価できる時期は、自社さ政権です。あの時は、自民党と社会党という矛盾する党が、議論をして行き詰まったら、さきがけがそれを見ていて判定を下していました。つまり決定権はさきがけにあったのです。それが政治主導なのです。そこで決まったことは、行政は誰も文句を付けられないということで、まさに政治主導とはこれかと思ったのですが、わずか1年で終わってしまいました。自社さ政権は、非常にダイナミックだったと思います。あの時は、戦後50年決議とか、本当に社会党が言っていることと、自民党がやっていることの必要最小限のいいところが現実にできたという、そういう日本の政治史の中でなかなかできなかったことを解決できた政権だったと思います。





安倍: 中国は新型ミサイルを開発する、南下政策も一向に止まらない。アメリカはどんどんアジア地域から撤退していく。日本はもっと危機感を持たなければならない。新政権に期待する安全保障政策は?





中谷氏: 昔は日本の方が防衛力もあって、中国はどんどん増やしていったのですが、最近は、中国は本当に無神経になって、罪悪感を覚えずに自らの国家目標をひたすら達成しようとしています。それできな臭くなっているのが、東シナ海と台湾と尖閣です。日本は現実に起こり得る危機として捉えて、そのための備えをしなければいけないと思います。どうするのかというと、防衛費を増やすことです。それから自衛官の人数を増やす。とにかく任務を達成する能力を持てる自衛隊を作っておいて、単に装備だけではなく人員を確保して、いざという時に対応できるような訓練をしていつでも動ける体制をとっておかなければいけません。これは今の防衛費ではとてもできないわけで、今度の政権には防衛の抜本改革として防衛予算と人員の増加、これをやって欲しいと思います。





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