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「私人・小室眞子さん」も前途多難 王家の結婚について 最終回

Japan In-depth / 2021年11月6日 23時24分

「私人・小室眞子さん」も前途多難 王家の結婚について 最終回




林信吾(作家・ジャーナリスト)





「林信吾の西方見聞録」





【まとめ】





・秋篠宮家の長女・眞子さんが、結婚して皇籍を離脱し、小室眞子さんとなった。





・2人にとって、海外にしか居場所がなくなる日本社会はやはり問題があるのではないか。





・今後の米国メディアの動向も気になる。





 





予想以上にひどい会見だった。





秋篠宮家の長女・眞子さんが、結婚して皇籍を離脱し、小室眞子さんとなった。その報告会見が行われたのだが……





のっけから余談で恐縮だが、私はこれまで「プリンセス」「婚約者の男性」といった書き方をしてきた。





この結婚に関しては、あまりにも色々な人が色々なこと言うので、万が一破談になった場合の、彼の将来をおもんばかってのことである。





連日マスメディアが大きく取り上げているのに、我ながら無駄な配慮だとも思っていたが、一人くらい無駄に良心的なジャーナリストがいてもよいだろう、という信念を変えるつもりもなかった。





話を戻す。





各局がライブ映像を流すなどしたので、多くの方が目にされたことと思うが、二人して原稿を読み上げるだけの、まったくもって血の通わない会見であった。私はニュースサイトで見たが、最初12分と表示されたのを見て、まさかダイジェスト版が流れるのではないだろうな、と思った。もちろん、本当にこれが全てであった。





会見は開くが質疑応答は行わず、事前にメディアから示された質問には文書で回答する旨、宮内庁筋からの発表があったので、もはやなにも期待できないな、と思ってはいたのだが、それにしても、くどいようだが予想以上にひどかった。





煎じ詰めて言うと、自分たちの結婚を応援してくれた人たちに対してだけ礼を述べ、事実ではない情報が流されて自分たちがいかに傷ついたか、というメッセージを、それこそ一方的に発信して「これで終了です」となったのである。





具体的にどのような「事実ではない情報」が流されていたのか、また、それならばどのような事実が存在するのか、そこをきちんと説明するのが二人の「立場に伴う責任」ではなかっただろうか。





こうしたことになった理由として、眞子さんが「複雑性PTSD」と診断されたことが挙げられる。





発表の直後から、いわゆるアンチのネット民の間では「詐病」などと言われた。このような書き込みは相手にする価値もないが、精神科医の中にさえ、この発表に疑義を呈する向きがあったことは事実だ。





そもそも、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」という病名が人口に膾炙するようになったのは、1970年代の米国においてである。あまりに過酷な戦争を体験したヴェトナム帰還兵たちが、不眠や被害妄想に悩まされる、といった症例や、いわゆるレイプトラウマで、男性と会話さえできなくなったという女性の症例が数多く報告され、研究が進んだ結果、新たな病名が認知されるようになったのだ。





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