衆院選総括「立憲民主党は国民が野党に期待する役割を果たしていなかった」元国民民主党・衆議院議員菅野志桜里氏【Japan In-depthチャンネル】
Japan In-depth / 2021年11月16日 0時0分
Japan In-depth編集部(阿部翔太郎)
【まとめ】
・ 立民は国民が期待する「政権交代の受け皿」としての役割を果たせなかった。
・岸田政権の今後の重要課題は対中政策。
・人権を守るためにこそ、我が国の「富と力」を維持した力強い国家運営が求められる。
11月12日のJapan Indepthチャンネルは、元国民民主党・衆議院議員菅野志桜里氏をゲストに迎えた。「総選挙総括」と題した今回の放送では、10月31日に行われた衆議院選挙の総括と、それを踏まえた今後の与野党の動向や鍵となる政策について、菅野氏と安倍編集長が議論した。
■ 衆院選総括
先日の衆院選では、自民党が単独で261議席を獲得し、国会運営を有利に行うことができる「安定多数」を確保した一方で、議席増が事前に予測されていた野党第一党立憲民主党は選挙前から議席を減らす結果となった。
こうした選挙結果を、菅野氏は「野党、特に野党第一党である立憲民主党が、国民が野党に期待する役割を果たしていなかった。それを国民は健全な感覚で判断した」と総括した。
菅野氏は野党に求められる重要な役割の一つとして、「政権交代の受け皿、オルタナティブな選択肢になること」があると強調した。その上で、「国民の自由や人権、生活を守るために、一定の経済力そして防衛安全保障をしっかりと維持することが、政権担当能力に不可欠」だが、立憲民主党や共産党は「国家としての力の維持、その力量をずっと示せていないし、今回の選挙でも表現できなかった」と指摘、国民が求める政権の受け皿に立憲民主党がなりきれなかったことが今回の選挙結果につながったとの考えを示した。
また自身が立憲民主党に所属していた経験も踏まえ、同党の政策について、「選挙が近づくと(他党と候補者を)一本化していくために、できるだけ他の野党との政策的な違いをむしろ無くしていく。選挙が近づくほど政策が玉虫色になっていく。安全保障政策でも現実味を失っていく」と指摘し、こうした点も今回の敗北につながったとの認識を示した。
今回の選挙では、立憲民主党を中心とする野党共闘の枠組みからは一定の距離を置いた日本維新の会が、公示前の4倍近い41議席を獲得し、同じく野党共闘の枠組みから外れた国民民主党も公示前から議席を増やし堅調な戦いぶりを見せた。
この点について菅野氏は、「維新は2012年の衆議院選挙で54議席、2014年の選挙では41議席」を獲得していたことを踏まえ、2017年の衆院選で一時的に議席を減らしていた状態から「戻したという見方もできる」との認識を示した。
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